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将棋「八冠」目前の藤井聡太に立ちはだかる“同期の壁”

Alexander Ortega
(画像)Alexander Ortega/Shutterstock

将棋の藤井聡太七冠の快進撃が続いている。

6月28日に東京の将棋会館で行われた第71期王座戦の挑戦者決定トーナメント準決勝で、かつて七冠を制覇した絶対的王者・羽生善治九段に勝利。決勝戦で豊島将之九段を破れば、ついに前人未踏の八冠を達成するのだ。

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「もはや向かうところ敵なし、棋界にはライバル不在とも言われていますが、決して他の棋士が手をこまねいているわけではありません。6月23日に兵庫県洲本市の『ホテルニューアワジ』で行われた第94期ヒューリック棋聖戦第2局では、ABEMAのAI評価値では94%で藤井優勢を示していましたが、103手目に佐々木大地が勝負手の〝5五角〟の王手を打ったことで形勢が逆転。佐々木が111手目に香車を〝3三〟に打つと、藤井は『負けました』と投了したんです」(将棋ライター)

難病とも闘う“藤井キラー”

7月3日の第3局では藤井が勝利。佐々木は2敗となったが、現状〝藤井キラー〟は佐々木しかいないと言われている。

「佐々木は現在、C級2組ながら、藤井七冠との通算対戦成績は3勝4敗と善戦していますからね。佐々木七段は、藤井七冠と同じ2016年にプロ棋士になった同期。9歳の時に『拡張型心筋症』を発症し、一時は酸素ボンベをつけながら小学校に通うほどの状態でしたが、将棋を指すことで病気を克服した〝奇跡の棋士〟と言われています」(同・ライター)

異次元の活躍で八冠まであと一歩と迫っている藤井七冠だが、その前に「棋聖」の防衛戦に勝たないといけない。第4局は18日、新潟市「高志の宿 高島屋」で行われるが、ここで佐々木七段に勝利すれば七冠を堅持。一方で、7月7日には、平行して同じく佐々木七段と激突する王位戦七番勝負が開幕するため、一瞬たりとも気を抜くことはできない。

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