相撲のぼり (C)週刊実話Web 
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名古屋場所で史上初トリプル“大関取り”なるか!? 3関脇は三者三様の調整

7月9日から真夏の熱闘、大相撲名古屋場所(ドルフィンズアリーナ)が始まる。今場所もまた、話題、見どころが満載。そんな中で、最も注目を浴びているのが大栄翔、豊昇龍、若元春の3関脇による大関取り。


3人もの力士が一斉に大関昇進に挑むのも異例なら、3人とも昇進に成功すれば、これまた史上初となる。昭和以降、ダブル昇進は8例あるが、トリプル昇進は皆無なのだ。


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「3人とも対照的な稽古で、調整に余念がない。大関昇進の当確ラインは直前3場所、三役で33勝とされ、最も近くにいるのが、あと11勝で33勝に届く大栄翔です」(大相撲担当記者)


大栄翔は名古屋入りすると「一日一番の稽古に集中したい」と出稽古をスパッとやめ、自分の部屋に籠もって汗を流している。


「大栄翔が籍を置く追手風部屋の宿舎は名古屋市から車で1時間半もかかる三重県鈴鹿市にあり、よその部屋に出稽古するのも大変です。〝そんな時間があったら、もっといろんなことができる〟というわけ」(同)


果たして、この孤独作戦が吉と出るか凶と出るか。6月30日も遠藤や翔猿ら兄弟弟子たちと連続16番も取り、「出稽古できない分、きつくしないといけない」とたっぷり汗をかいていた。

大関取りへ三者三様の調整 

豊昇龍は先場所後、4年半ぶりに母国モンゴルに帰国し、叔父の元横綱朝青龍らと再会。朝青龍とは一緒にドライブしたり、モンゴル相撲を取ったりしながら「いろんな話をし、いろいろ教えてもらった」と言う。名古屋入り後は、その叔父のアドバイスを確かめるように多くの部屋に出向き、精力的に稽古している。

この豊昇龍と共に、あと12勝で当確ラインに到達する若元春は、マイペース調整だ。まだ関脇に昇進して2場所目。あまりにも早すぎるチャンス到来に戸惑っている様子。


「(大関取りの)意識なんて全然。いまの関脇にいることが夢のよう」


と話し、自分の部屋で出稽古に来る力士たちを相手に無欲の調整を続けている。


三者三様、個性的な稽古で夢に挑む。