(画像)Krakenimages.com/Shutterstock
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自民vs維新vs立民…美しい花には棘がある!? 永田町のお騒がせ女性議員の面々

男女平等。時代の変化とともに、女性国会議員が増え、衆参両院の本会議場は女性議員たちが身にまとうカラフルな服装で彩られている。もっとも、そこに陣取るのは清楚で表情穏やかな〝やまとなでしこ〟というよりは、〝個性の強い女傑〟と言ったほうがしっくりくるかもしれない。女性国会議員の中でもひと際、異彩を放っているセンセイたちの国会裏レポート!


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まずは立憲民主党の蓮舫参院議員から。そのドSキャラは「天性」ともっぱら。最近では、立民の泉健太代表を容赦なく攻撃している。


6月4日放送の『NIKKEI日曜サロン』(BSテレ東)に出演した蓮舫氏は、7歳下の泉代表が次期衆院選での獲得議席が150議席未満なら辞任するとの考えを示していることについて「覚悟の一つだと思うが、そのために何をするかの発信がまだ不十分。自民党に対して泉氏の発信力や発言力、リーダー力は残念ながら十分ではない」とこき下ろした。


泉代表の辞任発言は、非公開の党両院議員懇談会で出たもので、出席者によると、「蓮舫氏は泉代表を前に『遠心力が働いている。一度遠心力が働くと、元に戻らない』と面罵し、逆ギレした泉代表が思わずむきになり〝辞任〟を口走ってしまった」というのが真相らしい。あるベテラン議員も「蓮舫氏は泉氏に対し『代表を辞めろ』と言っているに等しいと思った」と両院懇談会を振り返った。


「衆院選前に代表の首をすげ替えないと生き残れない危機感が党内に広がっているのは確か。手塚仁雄衆院議員は小沢一郎衆院議員と組んで『泉降ろし』を画策している。手塚氏と良好な関係にあるのが蓮舫氏です」(全国紙政治部デスク)

つぶやきにも細心の注意が必要…

立民内の女性反乱分子は蓮舫氏だけではない。石垣のりこ参院議員もその1人。蓮舫氏が元クラリオンガールなら、石垣氏は元エフエム仙台のアナウンサー。

「立民は2021年の衆院選で共産党と選挙協力し、政権交代した場合、共産党は『限定的な閣外からの協力』をすることで合意していた。これがあだとなり、立民は惨敗。泉氏は共産党と選挙協力することに消極的です」(政界関係者)


だが、石垣氏はツイッターでこうつぶやいている。


『立憲共産路線て、なにが悪いんですかね? 人権と議会制民主主義を守ろうとする陣営が、協力し合うのは当然じゃないですか? 私は、日本のファシズム化に抵抗する全ての人々と、党派や来歴に関わらず、共闘し、共に歩みたいと思っています』


石垣氏のお騒がせぶりは有名で、ツイッターへの『公文書を疎かにすることは民主主義を毀損するのと同じこと。主権者たる人民を蔑ろにする行為に対して、怒って然るべしです』との投稿が大炎上。ネット上には「人民」という表現を問題視する書き込みが相次いだ。


『主権者は国民であって人民とは言わない。どこの国の国会議員なんだろ』


『あなた何人?』


ネット民の関心の的となった立民の女性国会議員でいえば、田島麻衣子参院議員も。5月30日の参院経済産業委員会で岸田文雄首相の長男・翔太郎氏の首相秘書官辞職にあたり各種手当(てあて)の返納を質問した際、「てとう、てとう」と連発。ちなみに、田島氏は青山学院大学卒だ。

それぞれの党から花々が…

次は自民党。安倍晋三元首相が生前「自民党のジャンヌ・ダルク」と持ち上げていた稲田朋美衆院議員は、いまや安倍氏を支持していた保守層から総スカンを食らっている。

6月16日の参院本会議で成立したLGBTなど性的少数者への理解増進法をめぐっては、自民党内で異論が噴出し、廃案を求める動きまであったが、稲田氏は推進派として名を馳せた。


「女性を自認する男性が、女子トイレなどの女性専用スペースに入ってくることを正当化しかねないとして、保守派は懸念していたが、稲田氏は『犯罪を犯罪でなくする法律ではない』と反論し、安倍シンパから『裏切り者』のレッテルを貼られた」(自民党関係者)


今年4月に行われた衆院千葉5区補選で初当選を果たした英利アルフィヤ衆院議員も保守派の攻撃の的だ。英利氏は福岡県北九州市生まれ。両親がウイグル人とウズベク人で、家族で帰化している。


「河野太郎デジタル相と同じ米国ジョージタウン大学を卒業している。河野氏の推しもあって補選候補者になった。媚中派と揶揄される河野氏が後ろ盾となっていることなどから一部で落選運動が起きたほど。補選では野党が乱立したのに、次点の立民候補と接戦となった。保守票が立民候補に流れたのだろう」(同)


自民党女性国会議員の中には、連立政権を組む公明党を足蹴にした猛者もいる。小野田紀美参院議員だ。


「22年参院選で公明党は全国32ある改選1人区で唯一、岡山の小野田氏の推薦を見送った。小野田氏が政策面から事実上、推薦を拒んだのです」(同)


目下、勢いに乗る日本維新の会からはこの議員をピックアップしたい。当選1回ながらも、昨年8月の維新代表選に果敢に挑戦した元フリーアナウンサーの梅村みずほ参院議員だ。


5月16日の参院法務委員会。梅村氏は名古屋出入国在留管理局でスリランカ国籍のウィシュマ・サンダマリさんが死亡した問題に関し、党側の「事実確認にとどめ、自己の主張は行わないように」との指示に従わず、党員資格停止6カ月の処分となった。


美しい花には棘がある。