(画像)grey_and/Shutterstock
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秋サケが不漁で年末年始に価格高騰!? 今夏の猛暑の影響がここにも…

秋の味覚でサンマと並び代表的な秋サケの水揚げが本格化しているが、好漁場の北海道や東北地方での不漁が続いている。


北海道の漁業関係者によると、10月中旬時点で道内の秋サケの漁獲量は前年同期の約7割止まり。原因は「9月に入っても海水温が高く、秋サケが沿岸に近づかないため」(漁業関係者)と指摘している。


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「8月の北海道東部沿岸の海面の水温は平年値を最大で6度も上回り、各地で過去最高を記録し、それが9月まで続いた。結果、南から流れてくる暖流の黒潮が過去最大級で北上している上、冷たい親潮の勢力が弱くなっている。これを嫌った秋サケが沿岸に近づかないのです。函館の秋サケ漁で獲れるのは、シイラやフグばかり」(同)


宮城・南三陸町でも主力産業の秋サケ漁の年間水揚げ量が、ここ数年で激減しており21年は24トン、昨年は19トンにまで落ち込んでいる。東北地方の秋サケの漁場はどこも似たり寄ったりの惨憺たる状況だ。

おせち料理に影響が…

秋サケの不漁は〝庶民の台所〟にどのような影響を及ぼしているのか?


「札幌市内のスーパーを見ると、去年の冷凍の秋サケが在庫で余っているうえ、今年は福島第一原発処理水の海洋放出を受けて中国が水産物を輸入禁止した。秋サケが輸出できないため、今のところ不漁の影響は感じられません。筋子はこの時期、100グラム当たり780〜980円だったが、この在庫も残っているため、約600円弱と安い。筋子をほぐせばイクラになりますからね。買い時です」(札幌市在住のフードライター)


現時点では筋子はお買い得のようだが、いつまでも昨年の在庫が残っているわけではない。


「このまま不漁が続けば、秋サケの価格は高騰しますよ。正月のおせち料理で欠かせない筋子やイクラもそうです。秋の深まりと同時に、海水温が低下することを期待するしかありません」(東京・豊洲市場の水産仲卸業者)


今年の記録的な猛暑は、サンマやマツタケ、秋サケといった旬の味覚を直撃し、異変をもたらしている。