西武・山川穂高に中日移籍の仰天プラン!? “働く権利”主張で中日新聞が決断か
知人女性への強制性交容疑で書類送検された西武・山川穂高の受け売れ先に中日が浮上した。起訴、不起訴の決定には半年から1年程度かかる見込みで、労組・プロ野球選手会がこの間の「働く権利保全」を主張。左派系の中日新聞が理解を示し新展開を迎える!
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セ・リーグの下位に沈む中日ドラゴンズが、日本中からバッシングを受ける埼玉西武ライオンズ・山川穂高獲得に乗り出す!? 昨季パ・リーグの本塁打王&打点王を獲得するという仰天プランが、内外に波紋を広げている――。
「仲を取り持ったとされるのが、労働組合日本プロ野球選手会。前例のない移籍ルートです」と話すのは、中日OBの解説者。
労組プロ野球選手会(以下、労組選手会)は、日本人選手の全員が加盟し待遇改善や地位向上などを求めて日本野球機構(NPB)と団体交渉を行う。立浪和義監督も現役時代に理事長を務め、現役員とも関係が深い。
山川は性的な暴行を加えたとして知人女性から警視庁麻布署に被害届が出され、5月23日に書類送検された。今後、検察が起訴、不起訴の判断を下すが、すぐには決まらない。
ガーシー容疑者のように逮捕された事件では最長23日間以内に起訴・不起訴が決定されるが、書類送検の場合は時間制限がなく、1年以上かかるケースもある。特に今回は警察から「厳重処分」ではなく「相当処分」を求める意見が付けられており、不起訴の可能性があるから悩ましい。
受け入れる球団はあるのか!?
「労組選手会は『疑わしいということだけで、一軍の試合に1試合も出られないとすれば、労働者の権利の侵害』と主張し、NPBや西武球団に地位保全を求めている。起訴なら大幅減俸、契約解除も仕方ないとしても、山川は今季年俸2億7000万円、国内FA権取得まで残り17日。生殺し状態で試合に使わず、もし不起訴になった場合、数億円規模の損害賠償訴訟が予想され、担当者は思案投首状態」(スポーツ紙デスク)そこで労組選手会は、山川救済に「ある提案」をしているという。ある提案とは「メジャーリーグ方式」だ。司法手続きが終了するまでコミッショナーが処分を停止し、選手の地位を保全、試合出場を支える。起訴された時点で球団が契約解除や出場停止試合数、罰金などを決め、コミッショナーがそれを承認するという方式だ。
「これが取り入れられれば、今季中の試合出場やトレードが容易になり、給与も一定数保持できます。問題は、山川を受け入れる球団があるかどうかということ。それが、中日です」(スポーツ紙記者)
巨人の親会社・読売新聞が保守派の代表紙なら、中日(東京)新聞は朝日と双璧をなすリベラル紙。表現を変えれば、労働者層に読者が多く、論調も立憲民主党や労組の主張に近い。
中日新聞の記者が、自社の内実を明かす。
「東京新聞政治部長や中日新聞編集局長を歴任した高田昌也氏は、立憲民主党幹事長の岡田克也氏の実弟。中日新聞社の幹部です。うちの社説が左寄りなのは、その影響が否定できない」
れいわ新選組の山本太郎代表が人垣を〝ダイブ〟して委員長に向かい、入管難民法改正案の採決阻止を試みた6月8日の参議院・法務委員会で、こんな一幕があった。
立憲民主党の石川大我議員が反対の質疑をしている最中、傍聴席で取材中の東京新聞・望月衣塑子記者が「そうだ! そうだ!」と大声で繰り返し、たまりかねた日本維新の会の鈴木宗男議員が激怒。「東京新聞の取材パスをすべて取り上げるべきだ。これは上層部の責任」と追及した。
まずは移籍か…
話を戻そう。厄介払いをして山川の延命も願う西武と、本塁打王三度の長距離砲を欲する中日は、思惑が合致する。そこで練られているのが、7月末まで(トレード期間)の無償トレードと、社会人野球経由の2年後の中日復帰入団の2プラトン作戦だという。プロ野球界では、過去にこんなレアケースがある。1991年のドラフト7位で西武に入団した渡邉孝男捕手の事例だ。
渡邉は2000年に戦力外となり、札幌の社会人野球チーム・サンワード貿易に入団。そこで実績を積み、02年オフに日本ハムにドラフト外で入団し、プロ野球に復帰した。
「社会人野球の山川の受け皿とウワサされるのが、今季、伊東勤氏が総監督に就いたクラブチームのARC九州(福岡県北九州市)。元西武の伊東総監督は、元西武監督の渡辺久信GMとバッテリーを組んだ仲。18年から21年には中日でヘッドコーチを務め、両球団に人脈があることから、山川をレストアしてプロ野球に戻すには、これ以上の適任者はいない。しかも、今季中にFA資格が得られれば、どこの球団にも再入団が可能となる」(球界関係者)
ここに来ての球界の大御所、広岡達朗氏(元西武監督)の発言も興味深い。「解雇は免れないとしても、禊を終えた後には球界復帰できる道筋を残してやってほしい」と。この「禊」とは、恐らくこの社会人野球迂回を指しているのだろう。
つまり、まずは中日に移籍し、立浪監督をバットで支える。シーズン後に予想される起訴、不起訴の決定で起訴された場合は契約解除。その際は北九州のクラブチームで2年ほど研鑽し、中日に戻す。用意周到な〝アフターケア〟が用意されているからこそ、話が進んでいるのだ。
山川には、アメリカの独立リーグに回り道する選択肢もあるが、向こうも性的なスキャンダル選手に寛容ではない。20年サイ・ヤング賞投手のT・バウアー(現DeNA)ですら、不起訴になりながら獲得に乗り出す球団はなかった。
山川の選択肢は、中日移籍以外に見つからない。
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