信用調査会社の帝国データバンクによると、2019年度のカラオケルーム市場(事業者売上高ベース)は前年度比1.4%減の約3400億円となり、近年はおおむね横ばい傾向で推移していた。
ところが、新型コロナの感染拡大で休業や時短を余儀なくされ、売り上げが急減。20年度は前年から半減する可能性があるという。
『まねきねこ』を運営するコシダカHDの20年3~5月期(カラオケボックス事業のセグメント売上高)決算は、前年同期比66%減。『カラオケの鉄人』を運営する鉄人化計画も、前年同期比59%減となっている。
カラオケのヘビーユーザーだった中高年や高齢者のグループが、感染を恐れて来店しなくなった上、外回りのビジネスマンの利用が激減し、1日の来店客数がゼロという日もあるという。
「カラオケ店は防音のために換気が難しい。飛沫防止シールドの設置やマスク着用での歌唱を呼び掛けていますが、『マスク着用では歌いにくい』『そこまでして歌いたいとは思わない』などの声が多く、なかなかうまくいきません」(都内のカラオケ店店長)
カラオケ以外のアミューズメント需要を模索
『ジョイサウンド』を展開するエクシングは、1人で楽しむ「ヒトカラ」のほか、無観客ライブの生配信も行う「みるハコ」など、カラオケ以外のアミューズメント需要を模索中。このようにカラオケ大手各社は、感染防止対策の徹底による安全性のアピール以外に、カラオケルームの新たな利用者獲得に向け、テレワークの需要喚起に注力している。
「駅近の立地を生かして、ビジネス客の需要の取り込みを目指しています」(カラオケ大手幹部)
大手各社が苦戦する中、経営体力のない小規模業者は倒産の危機に瀕している。コロナ禍でカラオケ産業は衰退となるか、業態変更で生き残れるか、いよいよ岐路に立たされている。
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