(画像)stockfilms88/Shutterstock
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「ブライダル業界」アフターコロナで“挙式需要”復活も…人不足で新たなピンチ!?

「6月に結婚する花嫁は幸せになれる」と言い伝えのあるジューンブライドだが、梅雨時にあたる日本では人気が今一つだった。ところが、今年は5月に新型コロナウイルスが2類から5類に移行したことから、ここにきてホテルや式場に婚礼予約が殺到しているのだ。


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業界関係者が言う。


「世界的なパンデミックでブライダル業界はこの3年、大打撃を受けてきた。厚生労働省の発表では、20年〜22年の婚姻数は年間51〜52万組と戦後最も少なく、倒産や廃業を余儀なくされた業者も多かったのです」


コロナ禍では挙式をキャンセルするカップル、新郎新婦だけの挙式やフォトウエディングが急増。また、親族のみの披露宴も増え婚礼規模の縮小が主流となったが、その反動で今では堰を切ったようにウエディング需要が高まっているのだ。

人手不足で大混乱に…

実際、業界からはうれしい悲鳴も上がっている。

「今年は婚礼需要の回復で、コロナ禍を脱した6月の挙式率は、昨年の130%の伸び率。この先、土日の婚礼も来年まで予約でいっぱいです」(都心の大手ホテル)


「近頃はコロナ前のように60〜80人の招待客を招いた披露宴を希望するお客様が、急激に増えています」(ウエディングプランナー)


もっとも、式場関係者によれば「それに伴い、トラブルも増えている」とか。結婚式の司会者やカメラマン、料理の配膳スタッフなどは大半がフリーランスやアルバイト。挙式や披露宴に携わる者の約9割が非正規労働者のため、急激な人手不足に陥っているのだ。


「中でも派遣会社から人材を調達するのが主流の配膳スタッフは、時給2000円でもバイトが集まらない状態。そのため、有名ホテルの披露宴でもスタッフ不足で提供された料理が冷めていたり、飲み物を提供できないケースも少なくないのです」(派遣会社社員)


一難去ってまた一難か?