監督／ポール・ヴァーホーヴェン 出演／マイケル・ダグラス、シャロン・ストーン、ジョージ・ズンザ 配給／ファインフィルムズ　『氷の微笑　4Kレストア版』

お仕事お疲れ様です！

映像技術が信じられないスピードで進化している映画界。最先端のテクノロジーを駆使した新作も良いけど、何がすごいかって、昔の名作のフィルムをデジタルに焼き直して、また大きなスクリーンで見られるのも一つの魅力です。

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世界中の女性たちが脚を組み替えたくなったあの名シーン…そう、あれから30年の時を経て帰ってきた！　作家のキャサリンを演じるのは、これ以上セクシーな女性はいないと世界中で絶賛されたシャロン・ストーン。そして刑事ニックにはマイケル・ダグラス。この2人の名前を出せばもうお分かりでしょう。エロチック・サスペンススリラーの金字塔で、永久保存版の『氷の微笑』です。

とある殺人事件の容疑者として疑われるキャサリンは取調室で大胆に脚を組み替え、冷静な素振りで誘惑し、ニックも次第にキャサリンの罠にハマり、翻弄されながらも惚れていく。もちろんハッピーなラブストーリーではないのですが、挑発的に、そして激しくニックを誘惑していくキャサリンの姿がたまらなく官能的で、語り継がれる一つの要因です。

印象的だった脚を組み替えながら誘惑する姿

今もなお、美しいシャロン・ストーンはハリウッドでの差別などに対し、大きく声を上げ、ネットを賑わせています。この役を見事に演じられたのも、そんな彼女の心の中の強さがあったから。シャロンだったからこそ話題になったのでしょう。スクリーンで見ていない方は、30年前に世界中を賑わせた名作を堪能してください。当時よりも高画質になった4Kレストア版として全世界で公開です。

さて、実は私、この作品が公開された1992年は住むところがなく車で生活していました。知り合いがイベンターで、『氷の微笑』をVHS（懐かしい！）で発売する際の宣伝の一つとして「氷の微笑クイーンコンテスト」を開催（つまり〝和製シャロン・ストーンを探せ！〟的な企画）。声をかけられた私は、喜んで参加。祖母からもらった青のベルベットの布でワンピースを手縫いし、コンテストに出場！　なんとなんと、脚を大胆に組み替えて優勝しました！　まぁ、今考えれば〝和製〟ではないけど、当時、大人気だったテレビ東京の『ギルガメッシュないと』に出演できたのは一生の思い出。〝30年頑張れば、ここまで来れるのね〟とも思っちゃいました（笑）。

皆さんは、あれからどう成長しましたか？　綺麗になった『氷の微笑』を劇場で見て、思い出に浸るのも素敵なことだと思います。

LiLiCo 映画コメンテーター。ストックホルム出身、スウェーデン人の父と日本人の母を持つ。18歳で来日、1989年から芸能活動をスタート。TBS『王様のブランチ』、CX『ノンストップ』などにレギュラー出演。ほかにもラジオ、トークショー、声優などマルチに活躍中。