最北の地方競馬場となる帯広競馬場では、冬のばんえい競馬女王決定戦競走『第31回ヒロインズカップ』(9日)が開催される。
1990年に牝馬限定重賞として創設され、創設当時は全国でも珍しく「4歳以上9歳以下」と年齢の上限が定められた。2009年以降は年齢の上限が撤廃され、11年には10歳馬のフクイズミ、12年には11歳のエンジュオウカンが制するなど、10歳以上の馬が活躍している。
19年よりBGⅠに格上げされ、牝馬にとっては女王の座をかけた、より一層重要度の高い一戦となった。
昨年は2番人気のアフロディーテが優勝。ここ最近は、格上牡馬相手に善戦を続けており、調子も上々。連覇へ向け視界も良好だ。
また、数々の重賞タイトルを手にするトップ牝馬でありながら、なぜかヒロインズカップのタイトルだけは縁遠いミスタカシマ。こちらも念願のタイトル奪取へ鼻息も荒い。そして、前哨戦ともいえる年末の『第37回レディースカップ』で、ミスタカシマ、アフロディーテの2頭を破って優勝したシンエイボブも怖い存在。人気2頭が競る展開なら、チャンスは十分ある。
凍てつく大地を溶かすほどの熱き頂上決戦。オンライン観戦でも、その迫力が伝わってくるはずだ。
『佐賀記念』は牝馬アンバラージュに注目
さて、所変わって最西の地方競馬場、佐賀競馬では『第48回佐賀記念』(11日・祝)が開催される。佐賀競馬では、本競走とサマーチャンピオンの2競走しかダートグレード競走がなく、地元では注目度の高いレースだが、同時期にダートのビッグレースがあるため、JRAの一線級の馬はあまり参戦しない。
一見、地方馬有利と思われがちだが、08年のチャンストウライ(兵庫)以来、地方馬の優勝は遠ざかっており、佐賀所属馬にいたっては96年のリンデンニシキの優勝が最後となっている。そんな中、地元の期待を背負うのが、地元生え抜きの牝馬アンバラージュだ。地方転戦を重ねて経験を積み、九州大賞典2着、中島記念1着と充実の一途。
気になるJRA組は、昨年の佐賀記念2着のロードゴラッソが人気を集めそうだが、勢いのあるアンバラージュなら、念願の地元勢戴冠も夢ではないはずだ。
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