4月期のドラマが軒並み視聴率不振にあえいでいた中、大人気になっている作品がある。
といっても、こちらはNetflixの「配信作品」で視聴率とは関係ないが、とにかく視聴者から圧倒的な支持を集めているというのだ。
「5月4日から配信がスタートしたNetflixのドラマ『サンクチュアリ -聖域-』です。同昨は、北九州出身のヤンキーだった主人公・小瀬清(一ノ瀬ワタル)が、大金持ちになることを夢見て角界入りし、次第に大相撲にのめり込んでいくというストーリー。圧倒的な熱量と手に汗握る展開に、ネット上では『まるで相撲版スラムダンクだ』と絶賛する声が広がっているのです」(芸能ライター)
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実際、全世界で配信がスタートすると口コミで広がり、日本のTOP10ランキングで1位を獲得。さらにグローバルTOP10でも6位にランクインし、日本以外にもアメリカやトルコ、香港、ギリシャなどでも〝相撲熱〟が高まっているという。
脇役のキャスティング
「主役の力士・猿桜を演じている俳優の一ノ瀬ワタルが、とにかく役にハマっているんです。一ノ瀬は元プロ格闘家で、2009年の映画『クローズ ZERO II』で俳優デビュー。19年9月に公開された映画『宮本君から君へ』では、2カ月で33キロも体重を増加させ、注目を浴びました。『サンクチュアリ』では初主演にもかかわらず、まるで本物の力士のような存在感を見せつけており、間違いなく一ノ瀬の代表作になりますよ」(同・ライター)
また、脇を固める俳優のキャスティングも絶妙。北九州の田舎町でくすぶっていた小瀬をスカウトする親方役にピエール瀧、その女将さんには実力派俳優の小雪を起用し、小瀬の両親はきたろうと余貴美子が演じ、いぶし銀の演技を見せている。
「地上波のドラマスタッフは地団駄を踏んでいることでしょう。そもそも相撲を題材にしたドラマ自体、企画が通りにくく、また相撲部屋のリアルなシーンなどは多額の予算がかかるため、再現することすら出来ない。ピエール瀧の親方もかなりハマっていますが、薬物事件を起こした彼は地上波ではそもそも候補にすら挙げられない。スポ根ストーリーは時代にそぐわないこともあり、地上波では敬遠されがちですが、映画『スラムダンク』の大ヒットを考えると、潜在的な需要はまだまだありそう。もし、地上波で放送されたら視聴率二桁は固い」(地上波ドラマの制作関係者)
ラストには〝消化不良〟と思われる部分もあるものの、見ようによっては「シーズン2」への布石ともとれるため、ファンの期待がますます高まっている。
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