吉本興業ホールディングスが、同社の大﨑洋会長が退任することを発表した。「ダウンタウンの育ての親」として有名な大﨑氏は6月29日の株主総会で正式決定して吉本興業を去り、今後は現在社長である岡本昭彦氏が実権を握ることになるという。
大﨑氏は、「大阪・関西万博催事検討会議」の共同座長に就任すると言われている。このカリスマの退任を機に、現在各方面で活躍している中堅タレントたちが、こぞって「エージェント契約」に移行するのではないかと噂されている。
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「新たに実権を握ることになる岡本氏は、大﨑氏の〝弟子〟で、ダウンタウンのマネジャーだったことでも有名です。今田耕司と東野幸治を育て上げたのも岡本氏ですが、人柄はかなりクセが強く、とにかく実力主義だと言われている。自分の哲学を持っているので、仕事がしづらくなる中堅が多くなるのではないかと言われているのです」(芸能関係者)
退所組の成功例
ここ最近の吉本興業では、極楽とんぼ・加藤浩次がエージェント契約に移行(のちに契約解除)したのを機に、ハリセンボン・近藤春菜や友近らが追随した。いずれも岡本社長のやり方に批判的だったと言われる芸人だ。
「近藤や友近に触発された森三中もエージェント契約に興味があると言われていますし、最近、自ら仕事を減らしたブラックマヨネーズの吉田敬や、お笑いの仕事がめっきり減った品川庄司の2人には退所の噂まである」(同・関係者)
活動の範囲が、テレビや劇場以外に広げやすくなったのも、こうした動きを加速させているという。
「YouTubeは広告収益が減ったと言われていますが、それでもテレビで今以上に売れるより可能性がある。SNSでも、ネタなどを披露して収益を上げられる環境が整っていますからね。オリエンタルラジオの中田敦彦やキングコングの西野亮廣、なかやまきんに君などが吉本を退所しても成功しているため、今後は名のある中堅芸人がごっそり退所やエージェント契約に切り替える可能性があります」(スポーツ紙記者)
もちろん、テレビの仕事を回してくれればそれに越したことはないが、吉本ではいまだに明石家さんまやダウンタウンが一番人気で番組に出続け、その後に今田や東野などが控えている。
中堅芸人からすれば、吉本にいても先がないのは明白。還暦近い芸人にばかり活躍の場を与えている岡本社長に、中堅芸人が牙をむくことになるかもしれない。
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