ジャニーズ事務所 (C)週刊実話Web
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櫻井翔“禁断の一言”遅すぎた『news zero』の対応でジャニーズ問題「新局面」

嵐の櫻井翔(41)が、6月5日に放送された日本テレビ系の報道番組『news zero』で、ジャニーズ事務所の創業者・故ジャニー喜多川氏の〝性加害疑惑〟について初めて口を開いた。


同問題について、「約4万人分の署名」が与野党に提出されたことに触れた後、番組MCでフリーの有働由美子アナウンサーから促されると、櫻井は「この件について、自分の言葉でお伝えできればと思います。今回の件ですが、私には〝2つの側面〟があると思います」と切り出した。


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「1つは、いま問題の責任が問われている事務所に所属しているということ。そしてもう1つは、大きな意味では〝自分は被害者側に見られうる立場〟に置かれているということです。私にとって、この2つの側面を踏まえますと、まあコメントをすることは難しいと考えていました」


さらに「今もまだ、どの立場で、どうお話できるのか難しいのですが」としたところで、一度は言葉に詰まりそうになったものの、「お伝えしたいことの1つは、臆測で傷つく人たちがいると、いうことです」と絞り出し、こう続けた。


「かつて同じジャニーズJrとして、時間を共にしてきた大切な仲間の中には…(深いため息をついて涙ぐむ)すでにこの世界とは全く違うところで、新しい人生を歩んでいる人たちがたくさんいます。そういう人たちも含めて、あらぬ臆測を呼び、今回の問題の対象になってしまうことは、何よりも避けなくてはいけない。避けたい。と、そこを考える中で、私自身、発言すること自体がまた臆測を呼び、広げ、無関係な人々まで傷つけることにつながるのではないかということを恐れています」


時折言葉を詰まらせながら、「ただです。だからこそ」とつなぎ、こうコメントした。


「ジャニーズ事務所は、話したくない人の口を無理やり開かせることなく、しっかりとプライバシーを保護した上で、どのようなことが起こっていたのかを調査してほしい。そして、被害を訴える方々、並びに本日提出された署名をしたみなさんの思いを重く受け止め、二度とこのような不祥事が起こらない体制を整えなければならないと思います」と強調。「最後に、あらゆる性加害は絶対に許してはならないし、絶対に起こしてはならないと考えています」と締めくくった。

「櫻井が逃げた」

ジャニーズ問題に関しては、5月14日の日曜日に藤島ジュリー景子社長が顔出しの謝罪動画を発表。翌日、『news zero』の月曜キャスターを務める櫻井がどうコメントするかが注目されたが、有働アナが「この件については番組で話し合って、私が話します」とした上で番組としての見解を述べたため、ネット上などでは「櫻井が逃げた」と騒がれ続けていたのだ。

「1週間後の21日にジャニーズの〝長男〟と呼ばれる東山紀之が、メインキャスターを務めるテレビ朝日系『サンデーLIVE!!』で、ジャニーズという社名を変更することまで検討せざるを得ないとコメント。さらに、年長者である自分がしゃべるまで後輩たちには待ってもらっていたと、櫻井をフォローするかのような言葉も添えていました」(芸能ライター)


これで騒ぎが収束するかと思われたが、ネットなどの世論は真逆に作用し、櫻井をはじめとする〝キャスターごっこ〟をしている所属タレントへのバッシングがより強まった。


「その後、KAT-TUNの中丸雄一も日本テレビ系の情報番組『シューイチ』でコメントを発表するなど、対応が後手後手になったという印象です。やはり、14日の社長の動画を受け、15日に櫻井が番組と自分の見解を表明すべきだったのかもしれません。今回、櫻井は『自分は被害者側に見られうる立場』だと〝禁断の一言〟を発しましたが、それも15日に対応していれば回避できたはずです。これは、テレビ局側の責任も大きい。これまで、あまりにもジャニーズへの〝忖度〟に慣れすぎていたため、今回の問題もお茶を濁してやり過ごせると思っていたフシがある。結果的に追い込まれ、最悪の選択肢しか残らなくなったのではないか」(同・ライター)


本来、藤島ジュリー社長の謝罪を皮切りに、各番組に出演している所属タレントが順次コメントしていれば1週間で鎮火できたはずの騒ぎが、いまだ炎上し続けている。


ここまで来れば、立憲民主党などが求めている藤島ジュリー社長の国会での説明がない限り、騒動は終わらないかもしれない。