「一家心中」を起こした歌舞伎俳優の市川猿之助が総理大臣役を演じ、主人公の刑事役・天海祐希らと対決する『劇場版 緊急取調室 THE FINAL』(常廣丈太監督)の「公開延期」が決まった。
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配給の東宝は延期の理由を「総合的な判断」とし、公開翌日の6月17日に単発ドラマを放送予定だったテレビ朝日も延期を決定。こちらも理由を「総合的な判断」としか説明していない。
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「そりゃそうですよ。同作の見どころは、天海と容疑者の取調室での対決ですが、猿之助は両親が亡くなった経緯に不可解な点があり、本当の取り調べを受けている身です。公開前に逮捕でもされたらシャレになりませんからね」(スポーツ紙記者)
「猿之助」の名跡も永久に“封印”か
万が一、逮捕となったら公開のメドが立たなくなり、最悪はお蔵入りになる恐れもあるという。
「お蔵入りになった場合、莫大な損害となる。同作については、製作費が10~15億円、人気ドラマの劇場版だけに興収も25~30億円は確実視されていたというのですから、とんでもない〝被害総額〟になる」(同・記者)
歌舞伎界では超のつく売れっ子で、骨董品やブランド品などの財産もあると言われている猿之助だが、賠償金はさすがに1人で払える額では収まりそうもない。
「猿之助は、佐々木蔵之介を擁する芸能事務所に所属しているが、お蔵入りとなったら賠償金をめぐって大騒ぎになることは間違いありません」(芸能関係者)
逮捕された場合、歌舞伎界にも大きな影響を与えそうだ。
「市川中車(香川照之)の息子で、猿之助の代役を務めた市川團子が将来的に『猿之助』を名乗るのではないかと言われていましたが、逮捕されてしまえば状況は変わってくる。あまりにもイメージが悪いため、現在の四代目以降は誰にも襲名させない〝止め名〟にしてしまう可能性まで浮上しています」(同・関係者)
すでに澤瀉屋のイメージも地に落ちた印象だが、中車親子が立て直してくれるはずだ。
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