(画像)Damir Khabirov/Shutterstock
(画像)Damir Khabirov/Shutterstock

コロナ緩和で“ゴミ屋敷”急増の謎…掃除代行業に依頼殺到もトラブルに注意!

「2類相当」から「5類」へ。マスクの着用をはじめとするコロナ対策が大幅に緩和された今年は、掃除代行業者への依頼が殺到しているという。


都内の業者は「今年の依頼件数は昨年の10倍以上。高齢者や看護師、キャリアウーマンからの依頼が目立つ」と話すが、そうした中で問題となっているのが、片付け程度では済まないゴミ屋敷の掃除依頼なのだ。


【関連】アフターコロナで“すし詰め”満員電車が急増!? テレワーク廃止の動き予想できず ほか

掃除代行業者が続ける。


「ゴミ屋敷の依頼はここ数年増え続けているが、やはり多いのは高齢者。夫婦で住んでいるのに気が付けばゴミ屋敷と化していた方や、妻の認知症が進み、衣類やモノが散乱し放題となった例も少なくないのです」


加えて、多いのは配偶者が他界して生活に張り合いが無くなり、掃除をしなくなるケースだとか。


「久しぶりに帰省したらモノが散乱し、実家がゴミ屋敷になっていた。一人暮らしの母を説き伏せて掃除代行を頼んだが、1カ月経たずに以前の状態に戻っていましたね」(50代主婦)

ゴミ屋敷は“現代病”!?

また、ここ数年はコロナ禍だったこともあり、在宅勤務の普及やフードデリバリー、ネットショッピングの利用者が急増。外出を控えたいとの思いから、「ゴミ捨てを後回しにする癖がつき、ゴミやモノが散乱する部屋で暮らす20〜30代も増え続けている」(前出・代行業者)という。

ちなみに、ゴミ屋敷になりやすいのは狭小住宅や貧困世帯と思われがちだが、実はそうでもないという。


「これまで多くの家庭の整理を手がけてきましたが、学歴や収入が高い人ほど仕事や家庭内のストレスで、足の踏み場もない家に住んでいる傾向が強かった」(整理収納アドバイザー)


〝現代病〟とも言えるゴミ屋敷の急増に伴い、今では掃除代行への新規参入も増加傾向。料金トラブルや不法投棄が急増しているため、業者選びには注意が必要だ。