オートレース35期新人トップの逸材である佐藤励。いよいよ7月からは待望の1級車となる。すでに相当な練習量を積んでおり、「だいぶ1級車の抑え方が分かってきました。タイムも2級車くらい出るようになったので。ただ、これで2級車に乗ると、どこまで突っ込んでよいかが分からなくなります」と少し戸惑いも感じているようだが、それも時間が解決してくれるだろう。
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佐藤は、ロードレース時代から祖父の四郎さんが背中を押してくれていた。すべての面で佐藤の2輪生活をバックアップしてくれていたが、四郎さんは5年前に他界。佐藤は「おじいちゃんといつまでも一緒に走っていきたいので、車名はシロウFTとしています。FTはファイト・トゥギャザーの略です」。祖父と一緒にデビュー当時から2級車で活躍しているが、7月の新車(1級車)でも同じような車名にしたいという。
刺激を受けている後輩・栗原佳祐
その佐藤が今、刺激を受けているのは後輩の存在。浜松の栗原佳祐である。佐藤にとって、オートレース界では栗原は後輩。しかし、前職のロードレーサー時代は、栗原が大先輩だった。佐藤は「僕がロードでデビューしたとき、向こうはスター。不思議なものです」と笑みを浮かべる。
さまざまな面で注目される佐藤。6月いっぱいとなった、残り少ない2級車レースをエンジョイしてもらいたい。