(画像)Cast Of Thousands/Shutterstock
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藤浪晋太郎が巨人に“電撃加入”!? MLBでも「制球難」直らず原監督下で出直しか

依然、防御率10点台と低空飛行が続くアスレチックス・藤浪晋太郎の去就問題が、アメリカ・オークランドの水面下でザワついている。この混乱に乗じて、獲得を狙っているのは原巨人という怪情報が!!


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「藤浪が『ウェーバー公示される』という話もあれば、『すでにされている』と語る人もいます。トレード前提のウェーバー公示はルールが変わったので確認のしようがありません」(現地メディア記者)


渦中の藤浪が「同点」の場面で登板できたのは、5月17日(現地時間)のダイヤモンドバックス戦だった。8回2死二、三塁、ヒットが出れば敗戦濃厚。いや、またいつもの「ノーコン病」で、ピンチ拡大ということもある。


8回はピンチをしのいだが、9回に炎上…。後続のリリーバーも踏ん張りきれず、藤浪が出した走者を帰してしまったわけだが、これで藤浪は5敗目。先発から「ビハインドゲーム中心の中継ぎ」に配置換えされたが、肝心の制球難は改善されていない。


「同点の場面で使ってもらえただけでも良かったと思います。首脳陣の温情と、アスレチックスは投打ともに人材不足なので」(同)


5敗目を喫した時点での成績は、防御率12.62。ちょっと専門的になるが、奪三振と与四球の割合を表す「K/BB(奪三振÷与四球)」の数値は、1.09。「学生投手でも2.00を下回ることは滅多にない」(同)という。ちなみに、大谷翔平は3.20(5月23日時点)。藤浪の制球力は、投手として認めてもらえる最低数値の半分程度なのだ。


「藤浪とアスレチックスの間で交わされた契約事項の中に、『メジャー選手枠の40人から外さない』の文言があったようです。チームに残された選択肢は、トレード放出か、途中破棄の二択。40人枠に残したままマイナーに降格させることもできますが、現実的ではありません。若手を昇格させるなら、藤浪以外の誰かを40人枠から外さなければなりませんので」(米国在住ライター)

アスレチックスからの“ウェーバー公示”

複数のMLB現地取材者が口にしているのは、契約の途中破棄。つまり、「ウェーバー公示された」だ。

「ウェーバー公示とは簡単に言えば、『トレードに出します。興味のある球団はもらってください』ということ。でも、ルール改定されて、今まではリスト入りした選手名がオープンにされましたが、今は非公開に。米30球団のゼネラルマネジャー級の幹部職員だけが見ることができる規定に変わりました」(同)


引き取り手が現れなければ、マイナー落ちもあり得るが、「ウェーバー公示した」ということは、「もう、アスレチックスは藤浪を戦力として見ていない」とも解釈できる。


「アスレチックス以外の29球団が藤浪を獲るとは思えません。今季年俸分は払うから、出て行ってくれとなるかもしれません。となると、NPB帰還かも」(同)


かつて、巨人・原辰徳監督は、阪神に「藤浪が欲しい」と正式にトレードを申し込んだ経緯もある。原監督は「復活したら、阪神に帰還させてもいい」とも伝えていたそうだ。


阪神側は応じられないの一点張りだったが…。


「藤浪を復調させてやりたいとの思いは、阪神がいちばん強く持っていたはずです」(前出・在阪記者)


それでも、藤浪は2022年シーズン前の自主トレで、巨人・菅野智之の薫陶を受けている。


「藤浪は前田健太やダルビッシュ有など他球団の大物投手の元を訪ね、いろいろと学んできました。当時の阪神には、若手時代は球団内の選手と自主トレをしてほしいとの不文律もありました。ひょっとしたら、阪神の水が合わなかったのかも」(同)

制球難の問題…

藤浪の才能を惜しむ声は多い。原監督は今もそう思っているはずだが、こんな指摘も聞かれた。

「岡田彰布監督になって、阪神の雰囲気は変わりました。いい意味で選手に教えすぎないというか、監督が選手の役割を明確に伝え、技術的なアドバイスはコーチに任せるとの方針です。金本・矢野時代は考えすぎて、失敗しました。なので、藤浪が帰還すべきは阪神では? でも、投手難で困っている日本ハムや楽天も放っておかないでしょうが」(球界関係者)


藤浪自身、「制球難=イップス」を認める発言もしている。その原因を明かそうとはしなかったが、思い浮かぶ試合はいくつかある。


16年7月、懲罰的な意味合いで8回161球を投げさせられたこと。また、17年4月の乱闘試合(対ヤクルト)だが、その契機は藤浪が投じた死球だ。


「15年4月の広島戦で〝男気〟黒田博樹氏にスゴまれた試合もあります。走者を置いた場面で黒田が打席に立ち、最初からバントの構えを見せていました。藤浪が投げ損ない、黒田は仰け反って避けました。それも1球ではなかったので、黒田も怒ってマウンドに向かおうとし、怒鳴りつけましたよね」(同)


〝酷似した場面〟がメジャーのマウンドでも起きた。5月10日(現地時間)のヤンキース戦で、藤浪の失投が相手打者の頭部スレスレを通過。命拾いした相手打者はスゴみ、スタンドも大ブーイングだったが、藤浪はずっと下を向いたまま。ヤンキース側がこらえてくれ、乱闘にまでは発展しなかったが、ウェーバー公示の話が色濃くなってきたのも、ちょうどその頃だ。


MLBは藤浪には安住の地ではなかったようだ。ここは、才能を惜しむ原監督の下で出直すのもアリ?