開幕から不調続きの巨人・原辰徳監督が〝重大な決断〟を下すかもしれない。
「巨人は、5月18日現在でチーム防御率4.26と、リーグ唯一の4点台でダントツの最下位。主な要因は中継ぎの不調にあり、イニング別でリーグ最悪の失点数を喫している8回は〝魔の8回〟とまで呼ばれているほどです」(スポーツ紙記者)
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今季の主なリリーフ陣は、直江大輔、田中千晴、高梨雄平、田中豊樹といった面々。しかし、いずれも防御率は芳しくなく、炎上して試合をひっくり返されるケースが相次いでいる。
「2019年から21年までの3シーズンは、中川皓太が絶対的なセットアッパーとして君臨していました。しかし、昨季は怪我の影響で1軍登板がなく、2シーズンぶりに登板した17日の試合でも打ち込まれるなど、かつてほどの活躍は期待できません」(同・記者)
ここで浮上するのが、現在2軍で調整中ながら「復帰間近」と言われるエース・菅野智之との〝配置転換〟だ。
過去の“成功体験”
「リリーフ陣こそ火の車ですが、戸郷翔征、グリフィン、山﨑伊織、横川凱と、先発はそれなりに安定している。菅野も昨季から続く肘の故障で、長いイニングの投球には不安があります。そこで、原監督は菅野が1軍に復帰した場合、先発ではなくセットアッパーとして起用する方針のようです」(同・記者)
2年連続の沢村賞を獲得した絶対的エースの「中継ぎ転向」とは、なんとも思い切った決断だ。しかし、原監督は過去にもエースを守護神に転換させて大成功を収めた〝実績〟がある。
「07年、エースの上原浩治が開幕から怪我で出遅れると、原監督は上原が未経験だったクローザーに転向させる奇策を実行。すると、これがバッチリとハマり、当時球団新記録となる32セーブを挙げ、チームを優勝に導きました。こうした成功体験もあって、菅野を大胆に配置転換し、中継ぎの穴を埋めることに期待している可能性もあります。また、抑えの大勢も昨季に比べて不調ですから、場合によっては菅野がクローザーを任されることも考えられます」(同・記者)
奇しくも、菅野の入団時の背番号は上原氏も背負っていた「19」。大胆な〝原采配〟により、エースがセットアッパーとしてチームの立て直しに貢献してくれるかもしれない。
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