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JRA重賞『オークス』(GⅠ)美人競馬研究家・山崎エリカの「負けない馬券」

山崎エリカ
山崎エリカ(C)週刊実話 

今週は『オークス』を取り上げます。

《馬場傾向》
2回東京開催10日目で行われるため、馬場の内側が悪化する年もある。馬場が重たい傾向になるにつれ、内と中〜外の状態差が拡大し、最後の直線で中〜外めに進路をとる馬が活躍している。逆にパンパンの良馬場なら内からでも十分に残れており、前日や当日の傾向は要チェックだ。

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《ペース傾向》
過去10年で、かなりのハイペースになったのは、稍重で行われ、顕著に外差し馬場となった2013年のみ。良馬場で行われた年は、平均ペースが4回、ややスローが2回、かなりスローが3回と平均ペースよりも遅くなっているのが特徴だ。

《脚質傾向》
過去10年で逃げ馬の3着以内はゼロ、先行馬は1勝、2着5回、3着4回。先行馬の1勝は、過去10年で最もスローになった17年(勝ち馬ソウルスターリング)。1冠目の桜花賞から大幅距離延長となることもあり、前へ行く馬は最後に甘さを見せる傾向。軸馬は、中団よりも後方でレースを進める馬がお勧めだ。

リバティアイランドは「オークス向き」の脚質

★リバティアイランド
桜花賞では出遅れて、さらに前がペースを引き上げたこともあり、促されてもあまり進んで行かず、かなり後方からの競馬。内でひたすら我慢し、3角で外から動いたドゥーラを目標に中目に誘導し、4角出口で大外。直線半ばで一気に3列目付近まで押し上げ、ラスト1Fでも伸び続けて4分の3差で完勝した。桜花賞はレースが緩みなく流れており、差し、追込馬向きの流れではあったが、本馬は物理的に挽回が厳しいような位置から上がり3Fタイム2位馬を0.7秒も上回る断トツの末脚を見せている。オークス向きの脚質で、ここも有力だ。

★ドゥアイズ
後の活躍馬多数の札幌新馬戦を勝利し、タフな馬場で行われた札幌2歳Sでは、好位直後の外目から向正面で進出して2着と、勝ち馬に優るレース内容だった。また、そのレースぶりは豊富なスタミナを感じさせた。クイーンCではやや出遅れたが、好位の最内から向正面で2列目まで上がり、最後の直線ではやや捌くのに苦労しながらも、ラスト2Fで先頭の強気な競馬でクビ差の2着。前走の桜花賞はペースが速かったこともあり、追走に苦労する面を見せていたことからもベストは中距離と推測される。

★ミッキーゴージャス
デビュー戦となった2月小倉芝2000メートルの未勝利戦を1クラス上の指数で大楽勝。前走は、前2頭からやや離れた3番手を追走していたが、3〜4角で外からアップトゥミーが上がって来たため、それに抵抗し、先頭列に並びかけて直線へ。直線ではひと追いごとに伸びてアップトゥミーに1馬身4分の1差。3着馬にはさらに4馬身引き離して優秀な指数で勝利した。本馬は、これまでのキャリア2戦。さらなる成長力が見込め、近2走ともラスト1Fで加速した内容からも、まだ余裕を感じさせる。

山崎エリカ
新潟県出身。類いまれな勝負強さで「負けない女」の異名をとる女性競馬研究家。独自に開発した「PP指数」を基にした予想をnetkeiba.comの『ウマい馬券』で掲載。おもな著書に『全106コース対応 山崎エリカの逃げ馬必勝ナビゲーション』(ガイドワークス)。公式ツイッター=@_yamazaki_erika.

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