(画像)Roman Samborskyi/Shutterstock
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山川穂高に“キツい洗礼”!? オールスター「ファン投票」で“川崎祭り”再現の悪夢

「強制わいせつ致傷」の容疑で事情聴取を受け、現役続行の危機に立たされているプロ野球・西武の山川穂高に、ファンからキツい〝洗礼〟が浴びせられそうだ。


「7月19日と20日に開催される『マイナビオールスターゲーム2023』の前に行われる〝ファン投票〟で、山川に投票して恥をかかせようとする動きがあるんです」(スポーツ紙記者)


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この投票は、ファンがひいきの選手をオールスターに出場させるために行われるもので、「公式投票用紙」による投票とWeb投票などがある。


「ファンは、ポジションごとに希望する選手の名前を書いて投票。獲得総数1位の選手が、晴れてオールスターゲームへの出場権利を手に入れることができる。ただ、ノミネートされる選手は各球団がNPBに提出することになっているため、渦中の山川は外されるはずです」(同・記者)

ジャニーズ問題との共通点

しかし、ファンが投票するのは自由。過去には、元中日ドラゴンズの川崎憲次郎選手が、右肩の故障で一軍登板ゼロながら、ファン投票で1位に輝いた〝事件〟もあった。

「川崎さんは、2000年オフにFAでヤクルトから中日に移籍し、3年6億円の大型契約を結びました。しかし、移籍後の2年間で一度も公式戦に降板できず、高額年俸に見合わなかったことで、一部の球団ファンが激怒。ネット上で川崎さんに投票しようという動きが広まり、実際に最多の票が集まってしまったのです」(同・記者)


結局、川崎選手は結果が発表される前に辞退の意向を表明。最終的に2位の井川慶投手が繰り上げ選出された。


「今年は山川に嫌がらせの大量組織票工作を仕掛け、〝川崎祭り〟を再現しようという動きがネット上で巻き起こっているのです。そもそも山川は、昨年のファン投票で46万1740票を獲得し、一塁手の1位に輝いている。WBCでの活躍もあり、〝嫌がらせ投票〟がなくても1位になる可能性は高いのですが…」(同・記者)


山川の事件に関しては、雑誌やネットメディアは大々的に報じているものの、テレビ局やスポーツ紙は沈黙。山川自身もオールスターの出場資格を満たし、表だって処分もされていないことから、投票から外される理由も表立ってはない状況だ。


ジャニーズ事務所の創業者・故ジャニー喜多川氏の〝性加害疑惑〟も、長年にわたって大手メディアが黙殺してきたことで被害少年が続出することを防げなかった。


プロ野球に関しても〝取材統制〟が厳しく、出禁になることを恐れる大手メディアが選手のスキャンダルなどを報じることができないため、ファンの怒りを買うことも多い。ジャニーズ問題を契機に、球界の取材方法と報道を完全に切り離す体制を構築しなければ、こうした問題は解決しないだろう。