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巨人「“侍ジャパン栗山”GM」電撃招請!? 原監督の幕引き準備へ決断の舞台裏

東京ドーム
東京ドーム(C)週刊実話

今季、「奪回」をチームスローガンに掲げながら一向に成績が上向かない巨人。原辰徳監督の「途中退任」もささやかれる中で、新たな問題が浮上した。その打開策に侍ジャパン前監督の栗山英樹氏をGMに招聘?巨大宗教団体の力で一挙に解決を測れるか?

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セ・リーグのBクラスに沈む巨人・原辰徳監督に「今季限り」の可能性が高まる中、早くも正念場を迎えた。円満な幕引きに対する深謀遠慮の策として侍ジャパン前監督・栗山英樹氏の招聘案が浮上。背景にあの巨大仏教団体の存在が…。

「新たな問題発生です。球団収入の約4割を占めるチケットの売り上げの不振が続き、原巨人が内部から瓦解し始めているのです」

本誌に情報を届けた球界事情通によると、読売グループが成績低迷に伴う観客動員数のテコ入れ策として、栗山英樹氏にGM就任を要請しているという。特筆すべきはその狙い。声をひそめて、こう続ける。

「誘客の宝刀、あの〝巨大宗教団体〟のファン取り込みです。首尾よく栗山氏が巨人陣営に加われば、オールスターのファン投票の全ポジション独占も可能でしょうし、全試合〝大入り袋〟も夢ではありません」

今季のプロ野球はノーマスク、声出し応援が認められ、4年ぶりに本来の姿に戻った。巨人はコロナ禍前2019年の年間観客動員数321万人(1試合当たり4万2600人)を見込んでチームを編成したのだが、今季の主催ゲームの1試合当たりの観客動員数は3万5627人(5月13日時点)。回復率は8割にとどまっており、1試合につき、入場料収入で3000万円超の誤算。飲食やグッズ販売にも影響している。

「喫緊の課題は、東京ドームの入場者をいかに取り戻すか。各部門で打開プランが練られる中、WBCで侍ジャパンを優勝に導いた栗山氏の招聘案が高い支持を得たそうです」

創価高校・創価大学…宗教ではなく地元愛

シーズン中の監督交代は現実的でないが、GMを兼任する原監督の役職を分離し、「栗山GM」なら可能という判断だ。巨人のオレンジに侍ブルーを差し色することでイメージを転換、誘客につなげようという作戦か…。

「狙いは栗山氏の手腕にあるが、彼を勝手連的に応援するある仏教団体のファン取り込みも大きい。宗教色が絡むだけに簡単に決断できない部分も残しているが、現状を考えれば、可能性は十分にある」(スポーツ紙デスク)

〝ある仏教団体〟とは、信者数が数百万人とされる創価学会だ。学会の仏法の理念に基づき、大衆福祉の実現を目指す公明党の得票率は国政選挙(有権者数約1億人)において常に十数%の支持を得ている。

今季、創価大からドラフト4位で巨人に入団したルーキー門脇誠の活躍もあり、この勢力から応援を得られれば、チケット売り上げが格段に伸びる。さらにメディアの好感度調査で他を圧倒することも見込めるのだ。

「栗山氏と創価学会は直接関係はないものの、創価高校がある東京・小平市の出身で、野球強豪校の同高に入学して縁ができた。宗教目的ではなく、純粋な地元愛。熱心な誘いに心が動かされたという」(同)

甲子園出場こそかなわなかったが、3年時には主将・投手で活躍し「創価高校に栗山あり」をアピール。先日のWBCでは、同校に「栗山英樹監督(本校卒業生)WBC優勝おめでとうございます」と書かれた垂れ幕と横断幕が掲げられた。

教員を目指して進学した東京学芸大では投手と内野手として活躍し、1年春と2年春に東京新大学野球連盟での優勝に貢献。教員免許も取得したが、野球への夢を捨てられず、入団テストを経てドラフト外でヤクルトに入団した。

決断するのは今しかない!?

大衆的で真摯な野球への情熱。創価学会にもファンが多い。

「巨人OBではないが、クリーンで実績も集客力もある。栗山氏は有力な監督候補の1人。しかし、日本ハム監督時代から原監督とは盟友関係にあり、支える側に回りたいと。そこでGM就任プランが持ち上がったという」(同)

もっとも、別の見解もある。今季は「栗山GM-原監督」でチームを立て直し、シーズン後に監督就任という見立てだ。原監督の契約は来年いっぱいあるが、優勝を逃せば、自ら身を引くことが予想されるからだ。

「巨人は阪神と違い監督問題ですったもんだするのを嫌います。監督交代なら進退伺→辞任と同時発表でしょう。次期監督が阿部慎之助ヘッド兼バッテリーコーチ、松井秀喜氏でまとまらなかった場合の備えです」(日本テレビ関係者)

栗山氏は今月末で日本代表監督を勇退するが、後任監督は決まっておらず、再登板が有力。次の侍ジャパンの試合は今年11月に日本で開催される「アジアプロ野球チャンピオンシップ」。つまり、どんな形であれ、招聘するには今がぎりぎりのタイミングなのだ。

栗山氏招聘は、退任後の原監督への配慮も秘める。政界進出支援だ。

18年12月に行われた原監督の野球殿堂入りを祝うパーティーで、当時の安倍晋三首相(故人)が、自民党が(19年の参院選に)出馬要請していたエピソードを披露した。その際は、三度目の巨人監督が決まる時期と重なり幻に終わったが、今度は出馬の環境が整っている。

「自民党の公認に加えて、公明党(創価学会)の支持があれば、参議院比例区ばかりでなく、衆議院の神奈川の小選挙区でも圧勝できるでしょう。原監督の視線の先には球界出身者で初のスポーツ庁長官があり、巨人監督に恋恋としていないと聞きます。ただ出馬するなら、爽やかな退団を演出する必要があるのです」(選挙プランナー)

円滑な監督交代を図る巨人の深謀遠慮策が、今回の栗山氏招聘プラン。巨人が逆転優勝を果たせば杞憂に終わるが…。

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