1月12日、警視庁中央署が陸上自衛隊教育訓練研究本部に所属する3等陸佐、久保卓也容疑者(35)をわいせつ目的誘拐と強制わいせつの容疑で逮捕した。
この時期、自衛隊は全国各地に派遣され、新型コロナ対策や大雪の除雪作業、鳥インフルエンザに感染した鶏の焼却など、八面六臂の活躍を見せているだけに、幹部自衛官による犯罪行為は腹立たしいばかりだ。
「勤務が休みだった男は1月11日、東京都千代田区の一角にある広場でイベントに参加する子供たちを眺めていましたが、やがて小学校5年生の女子児童に声をかけ、言葉巧みに車に乗せました。そして、中央区にあるビルの一室に連れ込み、嫌がる女子児童の体を無理やり触るなど、わいせつな行為をしたのです。その日の夕方、少女の親族から届け出があり、事件が発覚しました」(捜査関係者)
陸自の中でもかなりのエリートだったが…
久保容疑者が勤務する教育訓練研究本部は防衛省目黒地区に庁舎があり、「4つの部と開発実験団および訓練評価支援隊からなる教育・開発および教訓評価業務の分野において、陸上自衛隊の中核となる唯一の機関」とされる。
つまり、陸上自衛隊の頭脳集団の1つで、ここに勤務するのは陸自の中でも選び抜かれた人間である。
「35歳で佐官級というのは、かなりのエリート。これまで順調に昇進してきたのでしょう。聞くところによると、仕事ぶりも真面目で堅実、家族関係もきちんとしていると聞いていますし、こんな事件を起こすなんてとても信じられません」(陸上自衛隊関係者)
警視庁は容疑者当人の認否を明らかにしていないが、防衛省陸上幕僚監部は「警察の捜査に全面的に協力し、事実であれば厳正に対処する」とコメントしている。
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