ジャニーズ事務所 (C)週刊実話Web
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ジャニーズの「性加害疑惑」を『news23』が特集!TBSが報道に踏み切ったワケ

5月11日に放送されたTBSの看板ニュース番組『news23』で、ジャニーズ事務所の創業者・ジャニー喜多川氏の〝性加害疑惑〟を取り上げた。


番組開始7分後から10分間にもわたってジャニー氏の問題を特集。「被害を受けた」と実名で告白している元ジャニーズJr.で歌手の岡本カウアンらの証言も流し、小川彩佳キャスターがこう断じたのだ。


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「カウアンさんは、ジャニー氏の疑惑について『当時からメディアが報じていたらジャニーズ事務所に行くことはなかった』とも話されていました。果たして報道機関が、どれだけこうした被害を報道してきたのか。少なくとも私達の番組ではお伝えしてこなかったという現状があります。今後番組では、こうした訴えをしっかりと受け止め、報道して行きたい」


スポーツ紙の記者が驚きの表情で解説する。


「TBSは、4月28日からSnow Manの冠番組『それSnow Manにやらせて下さい』をゴールデン帯に昇格させたばかりです。しかも、橋本環奈とHey! Say! JUMP・山田涼介のW主演の『王様に捧ぐ薬指』や、King & Princeに残る永瀬廉が出演する『ラストマン―全盲の捜査官―』など、今期のドラマにもジャニーズタレントがひしめいている。しかも、CS放送ではありますがTBSチャンネル1では『ジャニーズJr.ランドNEO』として約11年ぶりに伝説のJr.の番組を復活させているんです。他局が〝辞めジャニ〟の地上波起用を解禁する中、TBSは逆にジャニーズとズブズブになりつつあると評されていただけに、『news23』の特集は椅子から転げ落ちるほど驚きましたよ」

“報道のTBS”のメンツを守った

実は、岡本カウアンが4月12日に日本外国特派員協会で記者会見を行った際、各民放キー局もカメラを出して取材していたが、TBSだけは取材クルーすら会見場に派遣しておらず、批判が高まっていた。

「他の民放各局も、カメラは出していたものの、当初はニュース番組などでは扱わず、自社のウェブサイトで扱う程度でした。それだけで、一応は取材して報じた姿勢を見せ、お茶を濁していたんです。ところが、『週刊文春』に『〝報道のTBS〟は会見にカメラ出さず』と批判的に報じられ、局内でも問題になっていたそうですからね。最後はジャニーズより〝報道のTBS〟という金看板を守る選択をしたということでしょう」(同・記者)


さすがの英断と言えそうだが、ある芸能ライターはうがった見方をする。


「小川キャスターは、2017年に自身の自宅マンションに嵐の櫻井翔が出入りしている姿を一部週刊誌に激写され、熱愛報道に発展しました。結局、2人は破局しましたが、櫻井は同時間帯の日本テレビ系『news zero』に出演しており、今はライバル同士です。現状、『news23』は視聴率で『zero』に惨敗していますが、櫻井がキャスターを続けている限り、『zero』はジャニー氏のスキャンダルに斬り込めない。櫻井に捨てられた私怨も含め、小川キャスターがリベンジしたと見ることもできますよ」


いずれにせよ、『news23』が踏み込んだことで、他の民放各局も自社のニュース番組で完全スルーを決め込むことは難しくなった。


次のステップは、番組スポンサーによる「ジャニーズタレント外し」になることが予想される。いよいよ〝帝国崩壊〟が現実味を帯びてきた。