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楽天・次期監督は桑田真澄氏!? 清原和博氏も入閣で“KKコンビ”復活か

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(画像)wakamatsu.h/Shutterstock

プロ野球・東北楽天ゴールデンイーグルスの来季監督に、巨人のファーム総監督を務める桑田真澄氏が緊急浮上した。プロ野球選手会が4月下旬に公表した「球団別満足度調査」で楽天が最下位になり、三木谷浩史オーナーがこれにブチ切れ。清原和博氏の入閣も含めたチーム刷新に舵を切り、球界に激震が――。

大型連休中に急展開した楽天の監督問題。日本プロ野球選手会が12球団の日本選手714人に契約更改のアンケート調査も行い、三木谷オーナーが手塩にかけて育てた楽天が屈辱的な12位と判明したのが発端だ。

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楽天選手の平均年俸は5353万円。巨人(6807万円)、ソフトバンク(6763万円)に次ぐ3位だが、自球団満足度は12球団最下位、わずか24.19%。平均年俸10位(3485万円)のロッテが、満足度では3位(56%)だったことも怒りに油を注いだという。

「三木谷会長は、今回の調査結果を楽天選手会から出た事実上の、石井一久監督への不信任決議案と捉え、それが可決されたのだと。楽天は昨季、最大18の貯金を作りながら4位に沈み、今季も5月8日時点で最下位に低迷している。もはや看過できないと、巨人でファーム総監督を務める桑田氏招聘の調査を指令したのです」(楽天グループ関係者)

次期監督には、仙台出身で日米通算381セーブを挙げた〝大魔神〟こと佐々木主浩氏や、福島出身で元横浜DeNA監督の中畑清氏、秋田出身で元中日監督の落合博満氏という東北ゆかりの3氏を中心に選考を進めてきたが、桑田氏が一躍大本命に浮上した。

巨人監督就任の可能性はゼロ!?

「もともと三木谷氏と桑田氏は共通の知人がおり、連絡を取り合っていた。ともに日本ソムリエ協会から名誉ソムリエに選ばれたワイン好きで、趣向も野球観も重なる」とは、楽天関連のIT関連会社社長。さらにこう続ける。

「桑田氏は監督未経験だが、現役引退後に早稲田大学大学院でスポーツ科学を学び、さらに東京大学大学院でスポーツを学術的に研究した球界屈指の理論派。このアカデミックなキャリアは、楽天でこそ生きる。野球の競技人口が減り続ける今、どんな野球が興味を引くかを模索する実験劇場にしようとしているようだ。彼は巨人監督にこだわりがなく、とんとん拍子に話が進行している」

また巨人担当記者によれば、桑田氏の今オフの巨人離脱は既定路線。昨季は一軍投手チーフコーチを務め、理論的な指導で8人がプロ初勝利をマークするなど一定の成功を収めたが、守護神・大勢の「3連投起用」をめぐって原辰徳監督と衝突。シーズン後に退団を申し入れるなど、深い溝ができた。球団は、二、三軍を統括する新たなポストを設けて慰留していた。

セ・リーグの5位に低迷する巨人で、原監督の解任は不可避の状況。しかし、「桑田巨人」の目はまったくないという。

「原監督は後継に阿部慎之助ヘッド兼バッテリーコーチを指名し、球団はレジェンドの松井秀喜氏と両にらみ状態。松井氏が一時帰国して5月3日のヤクルト戦で10年ぶりに公式戦始球式を務めたのも、来季監督へ向けた布石の一つ」(スポーツ紙デスク)

どっちに転んでも巨人監督の目はないところに三木谷氏から監督オファー。受けない理由は見つからない。

楽天ですべて願いが叶う!?

そんな桑田氏には、「監督」の座を欲する理由が二つある。一つは春夏の甲子園で計7度の優勝を誇る母校・PL学園高校野球部の活動再開だ。桑田・清原に加え木戸克彦、吉村禎章、立浪和義、宮本慎也、福留孝介、松井稼頭央、前田健太…。錚々たるOBを球界に輩出している超名門校だが、暴力事件などの不祥事や生徒数の減少で2016年から野球部は事実上の廃部状態にあるからだ。

現在、同校野球部のOB会長を務めるのが、桑田氏。今年もOB会を代表して母体であるパーフェクトリバティー教団を訪問。野球部の活動再開を求めたが、復活のめどは立っていない。

このままでは、高校野球からPL学園の名前が消えてしまう…。そう危惧する桑田氏は、プロ野球監督で栄光の系譜を残すことで、野球部再開につなげようと躍起になっているのだ。

現在、中日の立浪、西武の松井稼両氏が監督を務め、自身も監督に就けば、同じ高校出身の現役監督が3人になる。過去に例はなく、これ以上のアピールはない。

「もう一つは、7年前に覚醒剤取締法違反で逮捕されたPLのチームメート、清原氏の球界復帰、コーチ就任の道筋も付けること。甲子園を沸かせた『KKコンビ』でのユニホーム復帰なら球界も楽天ファンも受け入れ易い。慶應高と慶應大野球部で活躍する清原氏の2人の息子は共にプロ野球選手を目指しており、アンチファンも父子鷹誕生なら応援する」(同)

桑田氏は当初「スポーツ選手である以上、暴力やドラッグと一番遠い存在であるべきだ」と突き放し、疎遠な関係にあった。その後、「2人で力を合わせて野球界に貢献できる日を心待ちにしたい」と関係回復を図ったが、清原氏は「一切、関わらないでくれ」と拒否。絶縁状態が続いているが、友情を取り戻す機会を得た。

背負っている二つ宿題をまとめて解消できるのが、楽天監督就任。傘下のサッカーJ1ヴィッセル神戸では元スペイン代表MFで世界的名手のA・イニエスタが今夏限りで退団する見通し。三木谷総帥の興味は、東北楽天「KK両獲り」に転換している。

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