(画像)Ollyy/Shutterstock
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“ワークマン女子”「社外取締役」就任で作業現場の職人が悲鳴あげるワケ

質の高い「作業服」などをリーズナブルな価格で提供することで知られるワークマンが、女性のユーチューバーを社外取締役に起用。話題になっているが、なぜか〝ガチのユーザー〟からは悲鳴が上がっているという。


社外取締役に任命されたのは、「ワークマン公式アンバサダー」にも任命されているサリーこと濱屋理紗氏だ。


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「サリーさんは、年間60泊するほどのキャンプ好きで、2017年にブログ『ちょっとキャンプ行ってくる。』を開設するや、瞬く間に人気ブロガーになった人物です。ワークマンの製品がアウトドアでおしゃれに使えるとYouTubeなどでも配信し、〝ワークマン女子〟という言葉を生み出したことでも知られています」(ネットライター)


濱屋氏のおかげで、社名通り「働く男」の専門店だったワークマンに若い女性も足を運ぶようになり、同社もカジュアル路線を拡大。濱屋氏のアドバイスで数々のヒット商品も生まれているという。


「サリーさんは、ワークマンに関する動画をこれまでに311本もYouTubeに投稿。総再生回数は1356万回超と記録的な数字を残しています。ワークマンにとっては〝女神〟のような存在です」(同・ライター)

「デザイン重視で機能性が落ちている」

ところが、この濱屋氏の社外取締役就任に、既存の作業服ユーザーたちから悲鳴が上がっているというのだ。

「ワークマンは、現在447店ある『作業服専門店』を今後10年間で半分以上減らす方向で動いています。利益の上がるカジュアル路線をさらに強化していこうという方針のようですが、ガチの職人たちからは『実用性の高い服までどんどんデザイン重視に切り替わってしまい、機能性が落ちている』との嘆きも聞こえています。現場で必要な商品やサイズが在庫切れしていることも増えているそうで、作業に支障をきたすケースも出ているようです」(同・ライター)


国土交通省の発表によると、建設業及び建設工事従事者の数は1997年の685万人をピークに右肩下がりが続いており、2022年には393万人まで減少している。


会社としては、職人を相手にするよりも若い女性をターゲットに販路を拡大させたいというのは当然の流れだが、これまで支えてくれた現場の人たちの声も無視はできないはずだ。