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【要警戒】クレカ不正利用被害額が過去最悪に!フィッシング詐欺も急増

Suradech Prapairat
(画像)Suradech Prapairat/Shutterstock

クレジットカード(以下=クレカ)から「身に覚えのない3000円が3回にわたって引き落とされていた」、商品を販売するネットショップ側も「クレカの不正利用による注文で損害を被った」という被害が続出している。

日本クレジット協会が、3月31日に発表した昨年1年間のクレカ不正利用被害額は436億7000万円。前年(2021年)同期より約106億円も増えており、統計を取り始めた1997年以降、過去最悪となった。

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「クレカの不正利用は以前からありましたが、コロナ禍になってからは正規サービスを装ってメール配信し、偽サイトへ誘導する。そして、アクセスした先のサイトでカード情報を盗むというフィッシング詐欺の被害者が急増しているんです」(全国紙社会部記者)

フィッシング詐欺の手口について総務省は事例を公開、注意喚起しているほど。

『最近、他人のクレジットカードを利用して不正にショッピングを行う悪質な犯罪が増加しています。そのような不正利用への対策として、当社では一定期間ごとに暗証番号の変更をお願いしています。以下のURLから弊社のホームページに接続して頂き、お名前、クレジットカード番号、暗証番号をご登録ください』

クレカの二重被害も増えている

このような怪しい電子メールが届き、それを疑わないまま指示通りに登録すると、後日、まったく身に覚えのないクレカで購入した商品代金請求書が郵送されてきたという。フィッシング詐欺被害の典型的な例だ。

一方、商品を販売するネットショップも、クレカ不正利用に頭を悩ませている。

「何者かがクレカの情報を不正に入手して、インターネットで商品を購入すると、商品は注文した人物に届く。しかし、代金はクレカの持ち主になるため、その後、不正利用が明らかになれば、店側は本当のクレカの持ち主に返金しなくてはならない二重被害が起きています。また、最近では数百円単位の少額購入も多い。もちろん、クレカの不正利用です。すぐ気づかれないよう、より手口が巧妙化しています」(金融アナリスト)

GWで使用したカードにも警戒が必要だ。

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