『ゴンズイ&ウナギ』神奈川県三浦市/三崎港産~日本全国☆釣り行脚
男女の関係で、〝体が合う〟なんて言葉を耳にすることがあります。これと同じ…かどうかは分かりませんが、長く釣りをしていると〝合う釣り場〟というものがあるものでして、今回はそんな〝合う釣り場〟のお話を書かせていただこうかと思います。
この連載をお読みいただいている方には、たびたび申し上げておりますが、ワタクシ重度のD専です。デブ専ではありません。〝ドブ専〟です。シャンプーのような独特の排水臭が漂う淀んだ水辺で、独り静かにアタリを待つ、あの高揚感はたまらないものがあります。このドブ好きのルーツとも言える釣り場が、神奈川県三浦市にある三崎港です。
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マグロの水揚げで知られ、観光地としても釣り場としても大変人気が高い三崎港。そんな三崎港にあって、いつもひっそりとしている北条湾という入り江があります。入り江の奥には小船が並び、なんとも鄙びた昔ながらの趣。湾の最奥には狭塚川というドブが流れ込み、さらには湾の随所からも流れ込む生活排水…。休日には釣り人でにぎわう外海に面した岸壁とは対照的に、釣り人の姿を見かけることはあまりありません。この北条湾が、ワタクシのドブ好きの原点とも言える釣り場です。
まだ若かった頃、この北条湾の妖しく揺らめく水面に惹かれて竿を出して以来、随分と良い思いをさせてもらいました。混雑する三崎港の人気ポイントを避け、釣り人のいない排水臭漂う入り江の奥で密かに好釣果を上げることが、また妙に快感でもあったように思います。
静かな入り江でゴンズイ連発
今回は、そんな北条湾で久しぶりにカレイでも狙ってみようと、午後の京浜急行に乗り込みます。夕まずめから夜にかけてが面白い釣り場ゆえ、遅い到着でいいのです。三崎口駅からバスに揺られ、昔ながらの面影を残す三崎の街並みに入ると、程なく降車地となる北条に到着。夕方の長閑な北条湾に、相変わらず釣り人の姿はありません。
  
湾奥の適当な場所に釣り座を構え、安物のコンパクトロッドに市販のカレイ仕掛けをセット。エサのアオイソメをハリに掛けて適当に投げ込んだら、あとはアタリを待つのみです。暮れなずむひなびた入り江は実に風情あるもので、アタリはなくとも、この風景の中で竿先を眺めながら過ごす時間に満足してしまいます。
  
と、1本の竿がブルンブルンと揺れました。明らかにカレイのアタリではありませんが、とりあえず竿を手に巻き上げると、掛かっていたのは背びれと胸びれに毒のトゲを備えたゴンズイです。ゴンズイは三崎の定番外道。税金みたいなものですから仕方ありません。ハリから外し、海に返してからエサを付け替え再び投入。そうこうするうちに辺りは暗くなり、竿先に発光体を取り付けて夜釣りに突入です。
  
本命不発もシアワセな1日
ようやく来たまともな手応えを楽しみながらリールを巻いてくると、何やら長い魚影が見えてまいりました。ウナギです。そういえば、北条湾はウナギの魚影も結構濃かったんですな。でも、カレイ狙いで釣れたウナギやアナゴって、あんまり嬉しくないんですよねぇ…(個人的見解)。
  
とはいっても今日はまだまともな釣果にありつけておらず、これはこれでいいお土産ができました。ついでに、せっかくウナギをかば焼きにするのなら、ゴンズイも一緒にかば焼いてしまおうとチャチャッと3尾確保。1人で食べるには、これで十分ということで竿を納めることにします。それにしても、海っぺりのバス停から見る北条湾の雰囲気は、後ろ髪を引かれるといいますか、いつまでも帰りたくなくなってしまう独特の雰囲気がありますな。
  
三橋雅彦(みつはしまさひこ) 子供のころから釣り好きで〝釣り一筋〟の青春時代を過ごす。当然のごとく魚関係の仕事に就き、海釣り専門誌の常連筆者も務めたほどの釣りisマイライフな人。好色。
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