(画像)Ollyy/Shutterstock
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とにかく古くさい?映画『スーパーマリオ』世界的大ヒットも評論家が酷評するワケ

映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』が、いよいよ4月28日から公開される。


日本発の人気ゲーム『スーパーマリオブラザーズ』の世界を原作としたアニメ映画で、マリオやクッパなど、おなじみのキャラクターが登場。海外では4月5日に封切られ、全米では興行収入が3週連続ナンバーワンを獲得し、早くも全世界累計1000億円を突破している。


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日本ではゴールデンウィークに合わせた封切りとなり、公開を楽しみにしていたファンも多いだろうが、なぜかアメリカでは「一般の観客」と「評論家」の間で評価が真っ二つに分かれている。


ある映画評論サイトでは、一般の観客の評価は96%なのに対して、評論家は57%。評論家の間では《とにかく平凡。ただ画像がキレイなだけ》《とにかく古くさい。任天堂ファンには魅力的だろうがストーリーに面白みは一切ない》《ノスタルジックなリファレンスが満載です。しかし、プロットに面白みはなく、素晴らしいものは何もない》などと酷評されているというのだ。

アグレッシブなピーチ姫

映画ライターが言う。

「アメリカの評論家は〝革新性〟を重視する傾向が強く、これまでのマリオの世界観を踏襲する今回の作品は、かなり厳しい評価になっています。しかし、多くのファンは、まさにそのマリオワールドを楽しみにしており、それが全世界1000億円突破の数字に表れているんじゃないでしょうか」


映画評論家の町山智浩氏は評価が分かれていることについて、「批評家は興味ない映画も観て評価しますが、観客は観たいから観に来た人たちだから」とツイートしている。


日本では吹き替えで上映されるが、マリオを『鬼滅の刃 刀鍛冶の里編』で童磨役を演じた声優・宮野真守、ピーチ姫を志田有彩が演じる。


ピーチ姫がやたらとアグレッシブなキャラクターに変わっているが、それも時代の流れ。子どもの頃にゲームに熱狂した中高年でも十分に楽しめる作品になっている。


今年のゴールデンウィークは全国的に天気が不安定になるとの予報が出ているので、行楽は諦め、劇場に足を運んでみるのも損はないだろう。