東京ドーム (C)週刊実話Web
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巨人・原監督が球団史上初“途中休養”か!? 来季に「ゴジラ政権」誕生へ

巨人の原辰徳監督に、球団史上初となる「途中休養」の動きが本格化した。球団上層部が隠密裏に渡米し、松井秀喜氏から有事の際の協力を取り付けたという。今季中に有事の際は「巨人軍特別アドバイザー」として監督代行の阿部慎之助ヘッドコーチを支え、来季「ゴジラ政権」が誕生する!


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日米球界でともに波乱の展開が続いていることが、「原監督休養→松井来季監督」の引き金となった。


「日本では、3年ぶりのリーグ優勝を目指す巨人ですが4月16日、開幕から15試合で両リーグ最速の10敗。第1次長嶋政権初年度で球団史上唯一の最下位となった1975年以来、48年ぶりの屈辱です」(大手紙・スポーツ担当記者)


一方、アメリカのメジャーリーグでは、ベンチ入り26人の年俸額が30球団中28位のタンパベイ・レイズが大旋風を巻き起こしている。メジャータイ記録の開幕12連勝を飾り、ヤンキース、レッドソックスなど強豪ぞろいのア・リーグ東地区で首位を突っ走っているのだ。


これを見た読売首脳は、「巨人を立て直すには、レイズが実行し成果を収めている〝聖域なき構造改革〟が急務」と判断。球団上層部をニューヨークに派遣し、レイズでも4番を務めた松井秀喜氏(ヤンキースGM特別アドバイザー)にレイズの戦法を聴き取り、有事の際の協力を求めたという。


「〝有事〟とは、原辰徳監督のシーズン途中休養のこと。関係者の声を総合すると、松井氏は原監督休養に伴う緊急登板について『ノー』と回答し、監督代行にも否定的だったものの、火中の栗を拾うことは否定せず、チーム再建への協力の約束を取り付けたという」(日本テレビ関係者)


今季中に有事発生の場合は、長嶋茂雄巨人軍終身名誉監督付け「巨人軍特別アドバイザー」に就き、フロントの立場から4歳後輩の「阿部監督代行」を支える。しかし、これは来季を見据えた〝仮の姿〟。


「ポスト原監督の来季体制について、スポーツメディアは『本命・阿部慎之助(ヘッド)、対抗・高橋由伸(前監督)、伏兵・桑田真澄(ファーム総監督)、大穴・二岡智宏(二軍監督)』などと書き立てているが、いずれも松井氏による拒否が前提。高齢で体調が芳しくないミスターと渡邉恒雄読売新聞グループ本社代表取締役主筆が不退転の決意でゴジラ擁立に動き、松井氏が再建への協力を約束した時点で、すでにすう勢は決している」(同)

再建を託すとしても寄せ集めすぎ!?

松井ゴジラというと、大都会ニューヨークのヤンキースの4番。ワールドシリーズMVPにも輝いたスターをイメージするが、現役を退いたレイズ時代の1年間の苦悩も見逃せない。

その前年の11年にアスレチックスでFA権を獲得しながら、松井氏はマイナー契約でレイズに移籍。そこから4番での先発出場を勝ち取ったが、7月に球団から戦力外通告を受け、12年シーズン限りで引退。当時38歳だった。本社サイドはそのときの苦しい経験に再建を託しているのだ。


レイズは、低予算ながら、昨季まで4年連続でプレーオフに進出し、20年にはワールドシリーズに駒を進めた強豪。強さの秘訣は、年俸に見合わない選手は容赦なく切り捨て、活躍して年俸の高騰が予想される選手をFAやトレードで放出することにある。


「人的補償で若手有望株を獲得して主力に育てれば戦力は保てるし、球団総年俸の削減にもつながる。日本ではオリックスがいち早く取り入れ、2年連続優勝につなげたやり方だ。巨人も松井氏を旗頭にこの戦術を取り入れ、巻き返しを図ろうとしている」(スポーツ紙デスク)


昨オフもレイズは昨季10勝のC・クルーバー、18年に16勝のR・ヤーブロー、さらにセットアッパーの柱や主戦捕手を放出したが、戦闘力は衰えるどころか逆にアップ。一方、今季の巨人はソフトバンクから「熱男」松田宣浩、広島から長野久義の両ベテランを獲得し、スキャンダルの影響で不調が続く坂本勇人を起用し続けている。


スタメンも右翼に丸佳浩(広島)、中堅にオコエ瑠偉(楽天)、左翼にL・ブリンソン(米・ジャイアンツ)。一体どこのチームなのかと目を疑うほど、寄せ集め感は否めない。


「巨人には、規格外のスケールを持つ秋広優人やドラフト1位ルーキーの浅野翔吾、同4位の門脇誠など有望な若手がゴロゴロいる。投手陣もしかり。昨季はBクラスに沈む中、桑田投手コーチの指導で8人がプロ初勝利をマークした。しかし、原監督は未知数の新外国人T・ビーディ(パイレーツ)を開幕投手で起用し、先発ローテーションに新外国人F・グリフィン(ブルージェイズ)、Y・メンデス(メキシカンリーグ)を並べるなど、やることなすことレイズの真逆。読売首脳は、これが歴史的低迷の要因とみている」(同)


球団史上、巨人監督がシーズン途中に休養した例はないが、このままズルズルと黒星を重ねた場合、大手術は避けられない。大型連休の勝敗がターニングポイントとなる。果たして、原監督は完走できるのか。