阪神甲子園球場 (C)週刊実話Web
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阪神・佐藤輝明が不振続きでスタメン外され“第2の藤浪晋太郎”状態…大ピンチに!?

長~いトンネルから抜け出せない。チームがAクラス1位と好調なだけに、「自身の不振」を重く受け止めているはずだ。思い詰めすぎて「第2の藤浪晋太郎」にならなければいいが…。


トラのホームランアーティスト・佐藤輝明がスタメン落ちしたのは、4月13日の巨人戦だった。その時点での打率は1割6分、直近5試合でヒット1本というありさまだった。


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しかし、不振の重症さを強く認識させたのは、翌14日。「2試合連続」でスタメン落ちしたのだ。


その舞台裏が興味深い。


「13日は佐藤をスタメンから〝外しやすい状況〟にあったんです。同日対戦の巨人先発は、左腕の横川凱でしたから」(関係者)


佐藤は右投げ左打ち。つまり、「左ピッチャー対左バッター」となる。「不振なので、気分転換も兼ねて」の見方もされていた。


「13日の試合途中で、阪神が翌14日に対戦するDeNAの予告先発が右投手のR・ガゼルマンだと発表されました」(同)


佐藤の代役として起用された渡邉諒は右バッターだ。この時点で、14日以降の佐藤の起用法について、「明日は『右投手』なので、左打ちの佐藤がスタメンだろう?」との見方が支配的だった。


しかし、岡田彰布監督は、DeNSA戦でも渡邉をスタメン起用した。この岡田采配は、佐藤の打撃不振が「深刻」であることをチーム内外に知らしめたと言っていい。

フォーム改造の意図は理解できていない!?

その14日、佐藤は途中出場しているが、岡田監督の厳しい評価を変えるまでには至っていない。

「今さらですが、岡田監督は打撃不振の選手に対し、打順を下げて使うことはしないと言ってきました。佐藤にクリーンアップを託す力が戻ってこないうちは、渡邉との競争になりそう」(在阪メディア・記者)


この長引く不振だが、原因の一端は岡田監督にもあるのかもしれない。就任早々、佐藤の打撃フォームの改造に着手した。構えた際のバットの位置が高すぎると指摘したが、豪快なバッティングは戻らず、むしろ悪くなった。


「広い甲子園球場のスタンド中段席まで軽々と飛ばしていたのに、全然ダメ。相手投手の真っ直ぐを待ってタイミングを取っているんだけど、すべて振り遅れています」(同)


岡田監督は「(佐藤の打球は)バットの先っぽに当たったのばかり」と、首を傾げていた。


バットの構える位置を変えさせたのは、「無駄な力」を抜くため。佐藤は打撃フォーム改造の意図を理解できていないのか、力で打球を飛ばそうとしている。


「考えてみれば、佐藤の豪快なホームランが見られたのは、ルーキーイヤーの、それもシーズン前半のみ。三振や連続無安打の記録も更新されており、このままでは〝並みの選手〟で終わってしまいます」(同)


どういうわけか、阪神には「来年こそ」の期待を抱かせたまま消えてしまう選手も少なくない。制球難を克服できないままアスレチックスに移籍した藤浪晋太郎が真っ先に思い浮かぶが、野手でも髙山俊、北條史也、陽川尚将(現西武)、江越大賀(現日本ハム)などが挙げられる。


「好成績や期待の持てる活躍をすると、球団がオトナ扱いしてしまうようです。オフの間も練習はしているようですが、一度、『壁』にぶつかったら、それでおしまい。プロとしての基盤ができていないからでしょう」(前出・関係者)

さらに体力不足まで露呈し…

また、伝統球団としての注目度の高さが重圧となっているのだろう。人気チームゆえだが、こんな「ウラ格言」もあるそうだ。

「チャンスはピンチ、ピンチは大ピンチ」


一打逆転などの好機で打席がまわってきたら、阪神ファンの声援はさらに熱くなる。それが、プレッシャーになって、好結果につながらないというわけだ。


「佐藤は野球強豪校の出身ではありません。強豪野球部にいた選手は周囲のうまい選手を見て学べますが、佐藤はずっと自分がナンバーワン。マジメな性格なので、考えすぎてしまうところもあります」(ベテラン記者)


同様に、前政権の失敗も影響しているという。


佐藤はチームの今季失策の第1号なのだ。岡田監督は昨秋のキャンプから「佐藤は三塁で、大山悠輔は一塁で固定する」と明言してきたが、佐藤の三塁守備について「ヘタになった」ともボヤいていた。日替わりで守備位置が変わるため、特守練習をやってこなかったからだ。


「途中リタイアするなど、体力不足も露呈しました」(前出・在阪記者)


ここで踏ん張らなければ、佐藤は本当に「第2の藤浪」になってしまう。


「二軍降格も一部ではささやかれています。徹底的にバットを振り、新フォームを固める時間を与えてやるべきだと。ベンチで座っているよりは、将来のためになるかも」(同)


佐藤自身も考え方を変えなければならない。オフのインタビューで「打席に立つときは?」の質問を受け、「何も考えていない」「ただ、来たボールを打ちに行くだけ」と答え、関係者たちをビックリさせている。相手投手の配球などを考えていないそうだ。


19日の試合では、ラッキーな二塁打やバットをちょっと出して当たり、左前適時打。岡田監督も「数字も上がるし、きっかけになると思う」とは言ったもののバットを振るだけの打撃スタイルには限界がある。


「なぜ打てないのか」で考え込む必要はないが、さりとて配球を読まなければ一流にはなれない。


佐藤がヤバい方向に向かっている…。