葉月凜 (C)週刊実話Web
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催眠エンターテイナー/葉月凜インタビュー~くすぐり動画が大バズり中の催眠タレント

催眠の技術を駆使した、ちょっとセクシーなYouTube動画が大バズリしている〝催眠エンターテイナー〟葉月凜。もともとは大手企業の一流営業ウーマンだったが、大病を患ったのを機に催眠タレントに転身したというユニークな経歴の持ち主だ。そのパフォーマンスは催眠ショーだけにとどまらず、社員研修やセミナー、バラエティー番組などでも引っ張りだこなんだとか。知らなかった、という読者の方も、このインタビューを読んだら魅了されちゃうかも!?


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――催眠タレントの肩書きもさることながら、さらに経歴がユニークですね。明治大学農学部生命科学科を卒業されてアステラス製薬に入社。そこでは薬をセールスするMRをされていた。


葉月 入社した当時は、バリバリのキャリアウーマンを目指していました。一生涯この仕事をやろうと。男性医師を相手にすることが多い職場なので、真面目に売り込むだけじゃなく、時には「センセ、使ってくださ~い♪」みたいな(笑)。その結果、セールスで全国1位になったこともあるんです。ところが、女性は結婚すると辞めてしまうか内勤になることが多く、それは違うかなと思い転職。リクルートキャリア、ジブラルタ生命保険などでキャリアを積みました。


――順風満帆ですね。


葉月 30歳の若さで管理職にもなり、お金もたくさん稼ぎました。ところが、管理職のプレッシャーが祟ったのか、大病を患ってしまうんです。左首が腫れだして悪性リンパ腫の疑いがあると診断されました。お医者様には「5年生存率は90%以上あるから大丈夫」と言われたのですが、逆に言えば10人に1人は死んでしまう病気。急に目の前が真っ暗になり、生きていることや家族への感謝の気持ちが強くなっていったんです。悪性リンパ腫とは違う病気だったのですが、手術後は退社し、在職中から学んでいた心理学を活かせないかと試行錯誤しているときに催眠に出会いました。最初は催眠の技術は未熟でしたが、もともと歌とダンスを趣味でやっていたので、人前に出ることは得意でした。度胸だけはあったので、人前で披露し続けて技術を磨いていったんです。 きっかけになった“くすぐり”YouTube

――そして、YouTubeで「葉月の催眠ちゃんねる!」も始めたということですね。


葉月 催眠を身近なものに感じていただきたくて、最初は「わさびが甘くなる」とか「計算が早くなる」といったようなことをやっていました。その一環で、グラビアアイドルや女優さんなどを招いて「(身体を)固めてくすぐる」という企画をやったところ、ものすごくバズッちゃったんです。女の子は意識があるのに、身体が固まってるから抵抗できずにくすぐりに身を委ねるしかない。その様子がちょっとセクシーに見えるのでウケているんだと思います。毎回モデルさんを変えて、これまでに34シリーズをアップしています。


――女性の自由を奪って…というのは男の憧れですからね。


葉月 自分が女性であることも得していますね。男性が催眠をかけるより、安心感があるんだと思います。女医さんとかキャリアウーマンといった素人の方も登場していただいたことがあるんですよ。ただ、同じことばかりしていると私自身も飽きちゃうので、クイズに答えられたらくすぐらないけど、間違ったらくすぐる手が1本ずつ増えていくなど、アレンジを楽しんでいます。


――邪な動機で催眠を覚えたいという男性も多そうですね。


葉月 そういうきっかけでも、興味を持っていただけるのは大変ありがたいです。でも、催眠で女の子に好意を持ってもらうことはできても、残念ながら自由に操ることはできません。なぜなら、最後には防衛本脳が働いて、自分を守る方向に行動するからです。仮に催眠をかけて「今から私とカラミます」と言ってうまくいった人がいたとしても、それは催眠でうまくいったのではなく、既に相手との信頼関係が少なからずあった場合ではないでしょうか。


葉月は2017年9月に心理教育サービスとエンタメを事業目的とする会社を起こす。これまで、身体を硬直させ一本橋にするヒューマンブリッジなどのショーを100回以上行い、「催眠を使って〝なりたい自分〟を目指す」といった研修会も数多く行っている。その累計参加者は2000人以上で、「収入がアップした」「結婚できた」という報告が次々に舞い込んでいるそうだ。

肉食系男子ウェルカム!?

――バリキャリ時代を経ての催眠タレントと聞くと、こちらの下心まで見透かされてしまいそうで隙がないイメージ。独身でいらっしゃるそうですが、どんな男性ならお眼鏡にかなうのでしょう?

葉月 まずは、肉食系の人がいいですね。グイグイ来て欲しいです。


――それはまた意外。


葉月 いつでも口説かれたくてウェルカムなんですけど、やはり強い女性に見えてしまうんでしょうね。思い返せば、催眠をガッツリ学んで以来、全く彼氏ができてないです(笑)。反面、Mの男性には好かれるみたいで、「僕のことをくすぐってください」とか「踏みつけてください」といったコメントは多いです。


――確かに、ハイヒールが似合いそうだ。昔からそういうイメージなんですか?


葉月 実は、学生時代は依存体質でメンタルがグラグラでした。自分に自信がないものだから占いの先生に頼ってしまい、月に20万円も使ってしまったりと、どメンヘラでしたね。


――そういう人は他人の心を分析するような心理学には向かない気がしますが…。


葉月 そこが私、めちゃくちゃな努力家なのと、頭がいいんです。自分で言うのもアレですけど、とことん追究したんですね。ストイックに2年ぐらい、自分のことも分析しました。


――そして今は、相談される側になった。自分で乗り越えてきたからこそ分かる、ということですか。


葉月 解決法をいっぱい持っているので、ちょっとした悩みくらいなら、一瞬で解決できます。時には相談者に宿題を出すこともあります。行動のみが成果を作るので、その行動を止めている潜在意識のブロックを外してあげるんです。

オンラインでの体験も開催中

――お話を聞いていると、男性の性的な悩みも解決してくれそうですね。

葉月 できます、できます。実は私、セックスカウンセラーの資格も持っているんですよ。


――そりゃあもう、万能ですねぇ(笑)。


葉月 男性からのさまざまな相談を受けるうちに、性の悩みも知っておいた方がいいと思い、学びました。


――例えば、早漏の人を遅漏にすることもできる?


葉月 心因性のものでしたら、相手のマインドに働きかけることで治すことは可能です。まずは、早漏は悪いことだという思い込みを外します。そして、イクこと、イカせることだけがゴールだと考えず、コミュニケーションだということを説いていきますね。前戯についてもそうです。男性は自分がされていいと思うことをやりがちですよね。激しい動きが気持ちいいのだろうと。そういう思い込みを外します。例えを変えれば、人前で喋れない自分はダメだと思っている人に、人前で喋れないことが悪いという概念を外すわけです。そうすると喋れるようになるんですよ。


――最後に、葉月さんの催眠を気軽に体験できる場もあるとか?


葉月 はい。オンラインによる「催眠体験会」を月に2回開催しています。1回6人くらいの少人数ですが、催眠にかかる体験をしてもらっています。事前に催眠グッズもお送りしますので、やり方を覚えた方が「キャバクラでやったらモテた」「合コンで盛り上がった」という報告もいただいております。興味がある方は覗きに来てみてください。
◆はづき りん Leaf Moon合同会社代表。催眠心理コーチ・研修講師/催眠エンターテイナー。YouTube「葉月の催眠ちゃんねる!」を配信中。