(画像)yamel photography/Shutterstock
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統一地方選挙で「殺人予告」!? 東京区議選“美人候補”たちの熱い戦い後半戦へ

4年に一度の統一地方選挙は、早くも後半戦に突入する。とりわけ注目なのは〝美人候補〟がシノギを削る東京・港区議選ではないか。出馬するアイドル候補をめぐっては「殺害予告」の物騒な事態も起きている。熱い〝女の戦い〟を追った!


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統一地方選は前半戦が4月9日に終わり、16日から後半戦(23日投開票)に突入する。毎度のことながら国政選挙と違い、盛り上がりに欠けるが、無名ながらも一生懸命、街頭で辻立ちしている健気な美人候補を目の当たりにすると、世のオジサンたちは、ついつい心が動かされてしまうというもの。だが、好事魔多しならぬ〝美人魔多し〟。殺害予告や脅迫を受ける者まで出てきたというから穏やかでない。一体何が…。


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『殺害予告が届きました。警察に通報済みで、しかるべき対応をお願いしております。言論の自由を暴力によって侵すことは言語道断。許されざる行為であり、また強い恐怖を感じています。こわい、、、』


4月1日にツイッターにそう書き込んだのは、16日告示の東京・港区議選に無所属で立候補予定のインフルエンサーの新藤加菜氏。暴力をほのめかすメールが1万件以上届き、身の危険を感じた新藤氏は街頭活動を一時自粛した。まさに民主主義に対する冒とくであり、あってはならない事態と言える。


「今回の殺害予告は、彼女と考えの違う勢力の仕業との見方がもっぱらだ。新藤氏は外国人参政権や夫婦別姓、同性婚に反対する、いわゆる『保守女子』。早稲田大法学部卒で、動物愛護家としても知られます。デジタル写真集『ゆづか姫』も出版したことがあり、まさにアイドル候補です」(全国紙政治担当記者)

ボディーガード付きで活動再開

実は、新藤氏が選挙に出るのは今回が初めてではない。2020年7月5日に投開票が行われた東京都議補欠選挙(北区選挙区)に『ホリエモン新党』公認で出馬したほか、同年7月19日投開票だった千葉・印西市長選挙に『NHKから国民を守る党』公認で立候補している。いずれも落選するという憂き目に遭い、港区議選で再起を図る。

「都議補選に出馬した際は、新型コロナ感染対策として政府から配布されたいわゆるアベノマスクをブラジャーに見立てた〝アベノマスクブラ〟を着用。その姿を選挙ポスターにしたことで話題を呼んだ。マスクを配るだけでいいのかという、当時の安倍政権に対する批判を込めたそうだが、その過激さゆえに、世間では賛否両論あった」(同)


さて、殺害予告で活動を自粛していた新藤氏だが、告示まであとわずかとあって、6日に再開させた。ボディーガードを買って出たのは、友人であるK-1ファイターの訓-NORI-選手とMMAファイターの長谷川賢選手。悪質な脅迫に屈するわけにはいかないという強い姿勢は評価に値するが、くれぐれも気を付けてもらいたいものだ。


ところで、港区議選は美人候補者が勢ぞろいする激戦区として知られている。2015年の前々回の選挙の際は「ミスコン状態」「選挙のポスターが華やか」などと話題になった。


そのうちの1人で、自民党の現職・柳澤亜紀氏は現在3期目。4選目指して今回も出馬する。資生堂で勤務経験もあり、美意識は高い。かつて「美人すぎる区議」としてスポーツ紙に報じられたこともある。


彼女のすごい点は、初当選した2011年の選挙は離婚する前だったため、「小田」という名字で戦っており、しかも民主党公認だったことだ。名字も公認政党も変わり、それでもなお上位で当選している。最早、「あっぱれ」としか言いようがない。


港区議選の美人候補としては、無所属で出馬するDJティアラ氏も注目である。17カ国でDJを務めたことがあり、ユニークな経歴を引っ提げての新規参戦組。港区議選の掲示板には、今回も華やかな女性候補のポスターが並ぶことになりそうだ。

各党のイメージアップにつながるか!?

さて、次に紹介するのは東京・江東区議選に日本維新の会から出馬予定の指圧師・松澤あいり氏。元ミス・ユニバースジャパン第3位で、抜群のプロポーションは今も健在だ。4人の子どもをもつシングルマザーで、子育て政策を中心に訴えている。

松澤氏も嫌がらせを受けたことがある。自身のツイッターによると、松澤氏の公認を取り下げなければ落選運動を行うという脅迫文が党本部に届いたという。過去のプライベートなことで攻撃を受けているとみられ、『私自身、過去に離婚を経験しており、子どもの養育について、現在協議等があることは事実ですが、誠実に対応しています』と書き込んでいる。『刑事・民事の双方から毅然とした対応を行ってまいります』ともつぶやいており、何ともたくましい候補予定者である。


立憲民主党も負けていない。世田谷区議選に立民公認で出馬予定の起業家、オルズグル氏だ。彼女はウズベキスタン出身で日本在住15年。タレントとしても活動し、俳優の加瀬亮とヨーグルトのCMに出たことがある。


「着物愛好家らが集うインターネットのプラットフォーム『KIMONO BIJIN』で〝エキゾチックな大和撫子〟と紹介されたことがある。着物姿はなかなかのものです」(スポーツ紙デスク)


ホームページには『日本のこと大好きだからだまっていられない』と、自民党候補のようなメッセージが大きな文字で書かれているが、れっきとした立民の候補者である。蓮舫参院議員や手塚仁雄衆院議員らがバックアップに回っている。党勢が低迷している立民だが、当選した暁には、党のイメージアップに少なからず貢献しそうだ。


選挙は各候補者の政策を聞いて1票を投じるのが本来のあるべき姿だが、「人は見た目が9割」「顔は口ほどにものを言う」の言葉にも一理ある? 健闘を祈るばかりだ。