配給/ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
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LiLiCo☆肉食シネマ~『search/#サーチ2』/4月14日より全国公開

監督・脚本/ウィル・メリック&ニック・ジョンソン 出演/ストーム・リード、ニア・ロング、ヨアキム・デ・アルメイダ、ケン・レオン、ダニエル・へニー 配給/ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント


お仕事お疲れ様です!


コロナ禍になる前、2018年に観客や映画通、そして映画業界人をも唸らせた『search/サーチ』。パソコンや携帯画面のみで繰り広げられたこの作品は、臨場感たっぷりのサスペンス・スリラーで、アイデアも斬新ですごかった!


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SNSは確かに便利だけど、落とし穴もある。そんな隠れた細かいトラップが上手に描かれていて、この年に私が見た作品のベスト3に入ってました。その第2弾と聞いたら興奮するのは当たり前。でも、ちょっと待った! 〝第2弾? 続編って何を描く??〟そして、パソコンの画面上で見せる映像手法を変えたりしないかと、厳しい〝チェックマンLiLICo〟のハートに火がつきました。若干、前作との繋がりがありますが、見ていなくても物語的には問題ない。でも、前作も傑作だから、チェックしてから続編を見ることをオススメします。


さて、今回は軸となるのは娘・ジューンとお母さん。ロサンゼルスで暮らすジューン。お母さんは、遠く離れた南米コロンビアの旅行に行き、高校生のジューンにとっては夢のような〝ひとり時間〟。もちろん、出発直後にド派手なパーティーをするなど遊びたい放題。

何を信じて母を探すべきなのか…

そして数日が経ち、お母さんを空港に迎えに行きますが、そこに母親の姿はない。心配で仕方がないジューンはメール、SNS、アプリ、GPSとあらゆる方法でお母さんを捜すが、手掛かりはなし。コロンビアまでは行けないため、助けてくれそうな人にお願するも、やりとりがうまくいかなかったり、言い合いになったり…。次第にお母さんの情報も怪しくなっていく。

何を信じたらいいのかが全く分からないまま、ひたすら母親を捜すジューン。前作同様、緊張の糸が切れることなくラストに向かっていくのです。


この作品を見て思ったのは、もう世界のどこに行っても、何らかのカメラが自分の行動を映し出してるということ。悪いことはしようと思わないけど、大あくびするのも鼻をほじるのも、変なところを掻くのも躊躇してしまいます。


そしてジューンを見て、ちょっと反省。私はきっとパソコンや携帯を1%くらいしか使いこなせてないかもしれません。いろんな機能が付いているのは理解していますが、これまで押したことすらない、最初からインストールされていたアプリがたくさんあります。


今の時代だからこそ、若者を主人公にしてるからこそ描ける、スリリングで賢い展開。映画館へGO!
LiLiCo 映画コメンテーター。ストックホルム出身、スウェーデン人の父と日本人の母を持つ。18歳で来日、1989年から芸能活動をスタート。TBS『王様のブランチ』、CX『ノンストップ』などにレギュラー出演。ほかにもラジオ、トークショー、声優などマルチに活躍中。