エンタメ

JRA重賞『皐月賞』(GⅠ)美人競馬研究家・山崎エリカの「負けない馬券」

山崎エリカ
山崎エリカ (C)週刊実話Web

今週は『皐月賞』を取り上げます。

《馬場傾向》
皐月賞は2回中山から連続で開催される3回中山の最終日に行われる。2回中山から3回中山2日目までの10日間はAコース使用、残る6日間はBコース使用となる。またレース当日が降雨の影響を受けることもあり、年によって馬場状態が大きく異なる。決着タイムが2分を超えることもあれば、直前に芝が刈られ1週前とは別物の超絶高速馬場となり、1分58秒台を切ってくることもある。


【関連】JRA重賞『桜花賞』(GⅠ)美人競馬研究家・山崎エリカの「負けない馬券」 ほか

《ペース傾向》
過去10年の平均前半5F59秒34-後半5F59秒8。内訳はかなりのハイペースが2度。ややハイペースが2度。スローペースになった年は2度あるが極端なものではない。平均ペースよりも速くなると考えてよい。

《脚質傾向》
過去10年では追込2勝、差し1勝と差し、追込も悪くはないが、3着以内まで見ると、先行~好位馬が圧倒的に活躍している。3角6番手以内馬が1着4回、2着9回、3着6回と、ある程度前の位置につけられる馬を軸にするのがベスト。

非凡な瞬発力を持つマイネルラウレア

★マイネルラウレア
新馬戦では控えて単独最後方からラスト2F12秒0-11秒4の急加速で勝利した素質馬。ラスト1Fでも後方2番手と苦しい位置にいたが、残り100メートルくらいから前を一気に差し切った瞬発力には驚かされた。また前走の若駒Sでも前と内が有利な馬場を、4角外から一気に差し切って勝利。これまで少頭数の超絶スローペースの競馬ばかりで、素質の高さだけで連勝したという結果だが、緩みなく流れる皐月賞の舞台で、その素質が開花する可能性がある。何せ、本馬の半兄は時計の掛かる馬場巧者のマイネルウィルトスである。

★グラニット
昨秋のサウジアラビアRCでは、7番人気で大逃げを打ち2着と好走し、波乱の立役者となった。タフな馬場で行われた前走のスプリングSでも、1番枠からトップスタートを切って、後続を引き離しての逃げ。前走は優秀なタイムが出ているように、とても逃げ馬が残れるペースではなかったが4着に粘った。自分の型のレースに持ち込むとしぶとく、同型馬手薄のここは再度の一発がありそうだ。

★タッチウッド
新馬戦ではやや出遅れたが、じわっと先頭。半兄ノースブリッジのようにしぶとさを活かす競馬で淡々としたペースを刻み、最後の直線では完全に独走。2着に6馬身差をつけてゴールした。また前走の共同通信杯でも出遅れて序盤は後方2番手だったが、そこから外に誘導して馬群の狭い間を捌いて先頭。先頭を取り切ってからは一気にペースを落とし、3~4角でもかなり手綱を引いて直線へ。ラスト1Fで甘くなって外からファントムシーフに差されたが、前半で消耗しながらも、2着を死守した内容は高い評価が出来る。ゲート難でここでも出遅れた場合の危うさはあるが、五分のスタートなら上位争いに加われるとみる。

山崎エリカ
新潟県出身。類いまれな勝負強さで「負けない女」の異名をとる女性競馬研究家。独自に開発した「PP指数」を基にした予想をnetkeiba.comの『ウマい馬券』で掲載。おもな著書に『全106コース対応 山崎エリカの逃げ馬必勝ナビゲーション』(ガイドワークス)。公式ツイッター=@_yamazaki_erika.

あわせて読みたい