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『風雲!たけし城』に『オールナイトフジ』“リバイバル番組”続出の裏事情

(画像)Roman Samborskyi / shutterstock

『SASUKE』のルーツとされるTBSの伝説の番組『風雲!たけし城』(TBS系)の令和版がAmazon Prime Videoで4月21日から配信される。



一般公募1300人以上の中から選ばれた「攻撃軍」の挑戦者たちは、昭和版で惜しくも敗退した〝リベンジ勢〟やSASUKEのレジェンドを含む中学生から60代までの男女に加え、アメリカやドイツ、スペイン、イギリス、ヨルダンなど、世界中からも参戦。ダウンタウン松本人志氏のモノマネでブレイク中のモノマネ芸人JPや、サッカー元日本代表の大久保嘉人、岡野雅行、城彰二といった一流アスリート勢、アイドルやユーチューバーまで加えた多彩な挑戦者たちが、難攻不落のたけし城に挑む。


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攻撃陣をまとめるのは、初代攻撃隊長の谷隼人と新隊長の木村昴。城を守る側は、バナナマンやくりぃむしちゅーの上田晋也、渡辺直美、市川猿之助という豪華な顔ぶれで、34年ぶりの番組復活を盛り上げるという。

『DAISUKI!』の企画で「墓選び」

最近、こうした〝リバイバル番組〟の人気が高まっている。

「昨年の7月には、まだバブルの余韻が残る時代に放送されていた深夜番組『DAISUKI!』(日本テレビ系)が22年ぶりに復活し、話題になりました。当時、レギュラーを務めていた中山秀征、松本明子、飯島直子の3人はすでに50代になっていますが、いい意味で力の抜けた内容で、同年代の視聴者は懐かしく思ったはずです。実際に好評だったようで、今年2月17日に第2弾も放送されているほどです」(民放関係者)

 

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また、1991年まで放送されていた深夜の生バラエティー『オールナイトフジ』(フジテレビ系)も令和版にリニューアルされ、4月14日から『オールナイトフジコ』として32年ぶりに復活する。

こうした「過去の番組への回帰」は、若者のテレビ離れが進む中、民放各局が模索する〝生き残り策〟の一つだという。

「現在、民放各社が頼りにしているのが、M3(50歳以上の男性)とF3(50歳以上の女性)層の視聴者です。リタイヤ世代も多いため、テレビの視聴時間が長いのがポイント。本当は、もっと下の世代を狙わなければならないのですが、ここより若い世代は本当にテレビを観てくれない。急場しのぎで、目先のスポンサーに飛びつくしかないというわけです」(同・関係者)

『DAISUKI!』の次回のテーマは、なんと「墓選び」や「老人ホーム巡り」を予定しているという。協賛するスポンサーも龍角散や、神経痛を緩和させるサプリなど高齢者に向けた商品ばかり。ジュリアナで踊りまくっていた世代が、もう人生の終盤に差し掛かっているのだ。

「他にも、『電波少年シリーズ』(日テレ系)や『やっぱり猫が好き』(フジ系)などもリバイバル番組の候補に挙がっているようです。『レッツゴーヤング』(NHK)や『ザ・ベストテン』(TBS系)のような、80年代アイドルばかりが出演する歌番組を企画している局もあると聞いています」(同・関係者)

若者たちの間では、昭和歌謡も人気でTikTokでも再生回数を稼いでいる。この時代の番組は、逆にZ世代も新鮮に感じているはずなので、テレビに若者を呼び戻す意外な起爆剤になるかもしれない。

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