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JRA重賞『根岸S』(GⅢ)本誌競馬班厳選5頭!

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過去10年、1番人気馬は【3・3・0・4】だが、2~5番人気馬がいずれも複勝率30~40%と脇を固めている図式。3連単では、2012年から3年連続で10万円台以上の高配当が続いていたが、近5年は昨年の6万馬券が最高。比較的平穏に収まっている。なお、東京コースで行われる重賞ながら、過去10年、関東馬は【1・0・0・26】と、18年にノンコノユメが勝利したのみ。関西馬に圧倒されているのが現状だ。今年も強力な関西馬が大挙して遠征してきそうで、勢力図は西高東低。関東馬が押し返せるか!?

★タイムフライヤー
前走のチャンピオンズCは、直線でもうひと伸びがなく8着に終わったタイムフライヤー。あの強豪ぞろいの中、1800メートルでは厳しかったか。ダートでの3連対は1600~1700メートル。今回は初の1400メートルだが、距離短縮がプラスに作用する可能性は十分。2歳戦とはいえ、芝のGⅠ(ホープフルS)を制している実力馬。今回はダートでの全2勝を記録しているルメール騎手とのコンビが復活予定。対戦メンバーも楽になるだけに、変わり身はあるはず。

★ワンダーリーデル
GⅠのフェブラリーS4着や交流GⅠの南部杯5着なども含め、近6走のうち5走で掲示板内に入っているワンダーリーデル。前走の武蔵野S(東京ダート1600メートル)でも、勝ち馬から0秒4差、3着馬とは半馬身差の4着だった。ダ1400メートルは、地方での成績を除けば【5・0・5・9】で、マイル戦からの距離短縮で臨んだ場合は【1・0・3・0】と凡走なし。昨年のこのレースは8着だったが、その時よりは相手が軽い印象。末脚が活きる展開になれば、チャンスは出てくる。過去10年、8歳馬は【0・1・5・18】と好走例は少なくない。しかも、馬券に絡んだ6頭のうち4頭が9番人気以下(残り2頭も5&6番人気)と、高配当の立役者になっている。ベテラン馬の激走に期待だ。

ヘリオスのスピードは十分通用しそう

★アルクトス
距離延長で臨んだ前走のチャンピオンズCは、好位から運んで直線半ばまでは踏ん張っていたものの、最後は息切れしてしまい9着に終わったアルクトス。距離が微妙に長かったのかもしれない。左回りのダートの1600メートル以下では、地方競馬での成績も含めて【7・2・0・2】で、着外2戦はGⅠ級のフェブラリーS9着と、かしわ記念4着。今回と同じ1400メートルでは、プロキオンS勝ちなど②①①着と、この距離の適性は高い。GⅢなら、上位に食い込んでくるはず。デビュー4戦目から乗り続けている田辺騎手とのコンビは継続予定。乗り慣れた騎手なら、馬のクセも掴んでいるはずだ。

★テイエムサウスダン
前走のすばるSは、直線半ばで先頭に立ち、そのまま脚色衰えず押し切ったテイエムサウスダン。好位からメンバー中最速タイの上がりを繰り出しており、まさに完勝劇だった。2走前の霜月S(東京ダート1400メートル)は、休み明けでプラス26キロと仕上がり途上だったこともあって、逃げて3着だったが、ひと叩きしてきっちり変わり身を見せた。これで兵庫ジュニアGP、昇竜Sに続くOP3勝目。過去10年、関西所属の4歳馬は【2・2・0・4】で、前走3着以内の馬に限れば【2・2・0・0】とすべて連対している。

★ヘリオス
3歳秋に去勢し、ダートの短距離路線に進んで以降、一気に素質が開花したヘリオス。前走の霜月S(OP・東京ダート1400メートル)は、ハンデ戦で斤量54キロの有利さはあったとはいえ、1分22秒8で勝利。過去10年、このレースの良馬場での最速勝ちタイムがモズアスコットの1分22秒7なら、スピードは通用しそう。

枠順別に見ると、過去10年で連対馬が出ていない枠はなく、おおむね均等な成績。JRAのダート1400メートルで、東京だけがダートスタート。これも、好走枠の極端な偏在がない理由の1つだろう。血統にも大きな特徴は見られず、勝ち馬10頭の父はすべて異なる。系統も、サンデー系、ミスプロ系、ノーザンダンサー系と幅広い。脚質別では、前に行った馬は苦戦中。過去10年、ハナを切った馬はすべて4着以下に沈んでおり、2番手につけた馬でも昨年のコパノキッキングの2着のみ。直線の長い東京コースでもあり、先手を取ると後ろの組の餌食になる可能性が高くなる。序盤のポジション予測は怠りなきよう。

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