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南海トラフ地震と“連動”して富士山300年超ぶり噴火の可能性?日本は壊滅状態に…

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3月29日、『富士山火山防災対策協議会』が、富士山噴火を見据えた新たな避難基本計画を発表した。

「この避難計画は、21年改定のハザードマップに基づき作成されたもの。噴火で流れ出した溶岩流は2時間後に神奈川県小田原市に達する可能性もあり、3時間以内に到達するエリアの避難対象者は、従来の7倍の約11万6000人に増えたほどです」(社会部記者)

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また、噴火の際は首都圏に10センチもの火山灰が積もり、大規模停電や断水が発生。交通機関の麻痺が予想されることから、避難方法も車から徒歩に改められた。

ただ、一部ではこの避難計画に関し、「一概に鵜吞みにはできない」との声も上がっているのだ。

「なぜなら、同計画は富士山が単独噴火した場合のもの。ところが、現在恐れられているのは南海トラフ地震に連動した噴火で、噴火時には周辺が被災している可能性が高いからです」(防災ライター)

それも無理もない話と言える。富士山は江戸中期までたびたび噴火していたが、最後となる『宝永噴火』(1707年)が起きたのは、『宝永地震』の49日後。しかも噴煙が上空2万メートルに達し16日間も続いたこの大噴火は、まさに南海トラフ全域を震源とした大地震に連動したものだったからだ。

富士山噴火を引き起こす!?

武蔵野学院大特任教授の島村英紀氏が、こう指摘する。

「300年以上噴火していないことから、次の噴火は相当大規模なものになると予想されている。そのため南海トラフ地震発生時に、時を置かず噴火する可能性も取り沙汰されています」

また、発生が近いと危惧され続けている南海トラフ地震にも、富士山噴火を引き起こす要因があるという。

科学ライターがこう語る。

「終戦前後に起きた2つの南海トラフ地震が小ぶりだったため、今度起きるのはマグニチュード(M)9クラスの巨大なものになると予想されている。幸い、東日本大震災では何も起こらなかったが、次の南海トラフ地震では富士山のマグマ溜まりに噴火を促すほどの圧力がかかる公算が極めて高そうなのです」

地震と噴火が連動して発生すれば、日本は壊滅?

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