(画像)adolf martinez soler/Shutterstock
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なぜか今“日本の中古車”が世界で人気!右ハンドルでもアメリカ国内で運転可能に

今年1月半ばに千葉県の幕張メッセで『東京オートサロン』が開催され、昨年の40%増に当たる約18万人が来場して話題を呼んだが、実は近年、日本車は〝世界的なブーム〟になっているという。


自動車評論家がこう語る。


【関連】最強寒波で“オールシーズンタイヤ”に賛否「降雪地帯を走るのは絶対にやめてくれ」 ほか「国内では『若者の車離れ』が問題視されて久しいが、海外では日本車人気はうなぎ上り。多少高くても所有したいというファンが増え、今やわが国の中古車は投機対象となるくらい価格が高騰している。特に米国では、ジャパニーズユーズドカー市場が急激に拡大中なのです」

クラシックカーとして登録できる

いったい何故か? 理由は幾つか存在するが、発端は世界的に人気の映画シリーズ『ワイルド・スピード』に日本車が数多く登場したことで、人気に火がついたため。また、それに加えて「25年ルール」と呼ばれる米国特有の法律がブームを後押ししているという。

「実は米国には同国の法律に適さない車も、生産から25年経てば国内で運転できるクラシックカー登録制度がある。つまり、右ハンドルの日本車も時がたてば輸入・運転することができるのです。そのため、米国には熱狂的な日本車マニアが多く、近年、『25年ルール』をクリアした中古車オークションが大盛況なのです」(車雑誌の編集者)


ちなみに、今から25年前と言えば日本はまだバブル景気の名残で、品質的にも採算度外視の材料や部品を投入したモデルを数多く生産していた頃だ。


「そのため、米国内の中古車オークションにもぜいたくで高品質な車が出品されることも少なくない。『スカイラインGT-R』や『マークⅡ』などが、驚くほど高値で取引されるケースも多いのです」(前出・自動車評論家)


この脱炭素化&EV化の時代に抗うブームは、しばらく続きそうだ。