「未完の大器」。よく、将来を嘱望されながら、殻を破れない若手に形容される言葉である。その未完の大器そのものであった中村杏亮の素質が開花した!
中村といえば、2017年に最優秀新人賞を受賞し、18年には山陽GⅡ若獅子杯で2級車ながら優勝を果たした。当時は「デビュー最速グレード優勝」の記録を塗り替えての優勝だっただけに話題にもなった。ただ、そこから目立った活躍はなかった。
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大舞台では同期の黒川京介がGⅠを制し、SGでも活躍した。先を越されていた感があったが、ここに来て、そのポテンシャルがベールを脱いだ。
地元開催の「SGオールスター」で台風の目に!
2月に行われたSG全日本選抜では、あの青山周平を道中まくって抜き去りSG初優出。3月に地元飯塚で行われたGⅡオーバルチャンピオンカップでは、雨の一番を制し久々のグレード優勝を成し遂げた。その後も山陽で行われた特別GⅠプレミアムカップでは優出こそ逃したが、準決勝3着と見せ場タップリだった。
そんな中村は、4月下旬(25日〜)に行われる地元飯塚のSGオールスターに出場する。今の勢いならシリーズの台風の目となっても不思議ではない。
今後、どんなストーリーで地元SGを迎えるのか? 中村の一戦一戦をしっかり見届けていきたい。
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