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坂本龍一氏「神宮外苑の再開発中断」訴えるも小池都知事は都合の悪い事情でガン無視か

坂本龍一、小池百合子
坂本龍一、小池百合子 (C)週刊実話Web

世界的音楽家でがん闘病中の坂本龍一氏が、明治神宮外苑再開発で世界遺産級の〝自然〟が破壊されることを憂慮する手紙を小池百合子都知事らに送っていたことが3月17日に判明した。

明治神宮外苑再開発は、老朽化した神宮球場の建て替えなどをメインに2036年の完成を目指す一大プロジェクト。事業主体は三井不動産、明治神宮、日本スポーツ振興センター、伊藤忠商事の4者。総事業費は約3500億円。しかし、この事業には大きな問題が発生している。


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「明治神宮周辺には樹齢100年を超す、都市部では世界的にも貴重な樹木が数多い。再開発ではその多くの貴重な樹木が大量伐採される。世界遺産保護にかかわるユネスコ傘下の『日本イコモス』も計画の見直しを求めていたほど。しかし、都は2月に事業認可した。周辺住民らは環境保護と遺産保護を訴え、都の認可は違法として取り消しなどを求め提訴する騒動に発展しています」(東京都議会議員)

そんな折、明らかになったのが坂本氏の再開発反対の手紙だ。

リーダーシップを期待された小池都知事だが…

『いま世界はSDGs(持続可能な開発目標)を推進していますが、外苑の開発はとても持続可能なものとは言えません。持続可能であらんとするなら、これらの樹々を私たちが未来の子供たちへと手渡せるよう、現在進められている再開発計画を中断し、見直すべきです…あなたのリーダーシップに期待します』

リーダーシップを期待された小池都知事は会見で「事業者から次の100年を見据えた取り組みの報告を受けている。坂本さんたちに、そうした情報が伝わるようにしたい」と再開発推進の姿勢を崩していない。

「小池都知事といえば、元環境相で地球温暖化に人一倍敏感なはず。当然、〝100年の森〟が失われる損失は熟知している。その小池都知事が〝民間事業だから〟と高層ビル林立の再開発を黙認し、坂本さんたちの声を取り合わない。小池都知事自身、都合の悪い事情でもあるとしか思えない」(環境問題アナリスト)

利権のニオいプンプンだ。

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