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JRA重賞『金鯱賞』(GⅡ)美人競馬研究家・山崎エリカの「負けない馬券」

山崎エリカ
山崎エリカ(C)週刊実話

今週は『金鯱賞』を取り上げます。

《馬場傾向》
2017年に12月からこの時期に移行。過去6回中3回が稍重〜重で行われたが、並みの高速馬場で行われている。この開催は高松宮記念があることもあり、芝が悪化した箇所は広範囲にわたって張り替えられているからだろう。今年も例年どおりの傾向が予想される。

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《ペース傾向》
前半5F61秒45-後半5F58秒8。過去6年で前半5F60秒を切ったのは、良馬場でレコード決着となった昨年のみ。スタンド前の急勾配の中間からのスタートになる上に、1〜2角がきついため、かなりの確率でスローペースになる。

《脚質傾向》
21年に10頭立て、10番人気のギベオンが逃げ切ったように、逃げ馬が大活躍。過去6回で逃げ馬は1着2回、2着2回、3着1回という活躍ぶりだ。中京は3角手前から下り坂があり、3〜4角から仕掛けると前が潰れるが、ラスト2F目の加速地点にある急勾配を意識して、3〜4角で意図的に脚をタメることで前を残らせる傾向がある。

穴馬ハヤヤッコほか3頭を推奨

★マリアエレーナ
昨夏の小倉記念で重賞初制覇。同レースでは2番枠から好発を切って、一旦ハナから外の各馬を行かせて好位の最内と完璧な入り方で3列目の最内を追走。3〜4角で2列目まで上がって4角で一つ外から楽に先頭、そこから突き抜けて5馬身差の圧勝だった。天皇賞・秋は、2角の最内で接触があって前に行けず7着、前走の愛知杯は序盤で逃げの手をチラつかせたら、外から被されて進路を塞がれ、スムーズさを欠く競馬で3着。スタートも二の脚も速く前半で勝負するタイプなので、この舞台で期待したい。

★フェーングロッテン
昨秋の菊花賞は距離の壁に泣いたが、昨夏の新潟記念や前走の中山金杯で共に3着と好走しているように、芝2000メートルがベスト。前走は5番枠からまずまずのスタートで、序盤でウインキートスに絡まれたが、1角でハナを主張しきって先頭。そこからややスローペースに持ち込み、ハナ+アタマ差の3着に粘った。本馬は逃げても新潟記念のように好位で折り合ってもオーケーのタイプだけに、ここも期待が高まる。

★ハヤヤッコ
極悪馬場で行われた昨夏の函館記念では、1番枠からかなり押して好位直後の最内を追走し、前がバテて失速していく展開の中、しぶとく粘りとおして優勝。時計の掛かる馬場で実績がある本馬は、高速馬場への対応が鍵となるが、高速馬場の昨年12月の中日新聞杯でも接戦の5着に善戦している。同レースは3〜4角で前がペースを引き上げて、後方の内々が有利な流れ。後方から3〜4角の外々を回ったプログノーシスに対し、本馬は最後の直線まで中団の最内を立ち回ったことで展開に恵まれたが、同馬とはクビ差だった。今回も内枠が欲しいが、プログノーシスよりも前で立ち回れる強みで一発を期待。

山崎エリカ
新潟県出身。類いまれな勝負強さで「負けない女」の異名をとる女性競馬研究家。独自に開発した「PP指数」を基にした予想をnetkeiba.comの『ウマい馬券』で掲載。おもな著書に『全106コース対応 山崎エリカの逃げ馬必勝ナビゲーション』(ガイドワークス)。公式ツイッター=@_yamazaki_erika.

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