エンタメ

JRA重賞『チューリップ賞』(GⅡ)美人競馬研究家・山崎エリカの「負けない馬券」

山崎エリカ
山崎エリカ(C)週刊実話

今週は『チューリップ賞』を取り上げます。

《馬場傾向》
1回阪神のAコース使用7日目で行われるため、並みの高速馬場で行われる。馬場による内中外の極端な有利不利はなく、このせいか比較的順当サイドで決着することが多い。

《ペース傾向》
GⅢ時の2013年〜17年の平均前半4F47秒4-後半4F47秒18。GⅡに昇格以降の平均前半4F47秒32-後半4F46秒24。GⅡに昇格後は、前半のペースがやや速くなっている傾向。

【関連】JRA重賞『中山記念』(GⅡ)美人競馬研究家・山崎エリカの「負けない馬券」 ほか

《脚質傾向》
過去10年で逃げ1勝、追込1勝、先行、差しも半分ずつで脚質による大きな有利不利はない。しかし、18年度にGⅡに昇格してからの過去5年で先行〜好位馬が4勝と、末脚型の馬が苦戦し、前からの押し切りが決まっている。これはレースの格が上がったことで、強い先行馬が出走してくる機会が増えたからだろう。

重賞ウイナーをはじめ3頭を推奨

★アリスヴェリテ
野路菊Sでは逃げて3着馬に6馬身差を付け、ファントムシーフ(後の共同通信杯の勝ち馬)と2馬身差の2着に善戦、その次走のアルテミスSでも逃げて、素質の高いラヴェルやリバティアイランド(後の阪神ジュベナイルFの勝ち馬)と接戦の3着と好走した。本馬は、トップクラスが相手だとやや決め手比べで見劣るため、なるべく前でレースをしたいところ。しかし、自己条件の近2走は得意の形のレースをさせてもらえなかった。折り合う競馬をしたことで、掛かってしまったことが主な敗因だが、スムーズに前で流れに乗れれば巻き返せるだろう。

★ドゥーラ
デビュー2戦目の札幌芝1800メートルの新馬戦では、3着馬に7馬身近く差を付けて快勝し、次走の札幌2歳Sも優勝した。札幌2歳Sでは3角外から新馬戦で敗れたドゥアイズをぴったりマークして乗り、4角で同馬の外に出されるとエンジン全開。しっかりと差し切った。休養明けで挑んだ前走の阪神ジュベナイルFは6着に敗れたが、16番枠から出遅れて後方2番手からのレースとなり、最後の直線では馬群を縫うようなレースになったもの。最後の直線入り口とゴール前で2度も挟まれる不利があった。完全な力負けではないので巻き返せるはず。

★ペリファーニア
エフフォーリアの半妹。中山芝1600メートルの新馬戦では、やや出遅れて好位直後の外を追走、2角で前の馬が下がってブレーキをかける場面があったが(この結果、馬場のよい外を通ることが出来ている)、その後はスムーズ。3〜4角の外から好位に進出し、4角2列目の外から直線序盤で先頭に立つと、そこから後続を引き離して2着馬に2馬身差をつけて快勝した。ラスト2Fは11秒5-11秒7と、そこまでの余裕は感じさせなかったが、新馬戦としてはなかなか優秀な指数を記録。相手強化でも要注意だ。

山崎エリカ
新潟県出身。類いまれな勝負強さで「負けない女」の異名をとる女性競馬研究家。独自に開発した「PP指数」を基にした予想をnetkeiba.comの『ウマい馬券』で掲載。おもな著書に『全106コース対応 山崎エリカの逃げ馬必勝ナビゲーション』(ガイドワークス)。公式ツイッター=@_yamazaki_erika.

あわせて読みたい