社会

「ソフトバンクグループ」が反転攻勢のワケ~ニッポンを支える「隙間ビジネス」舞台裏

「隙間ビジネス」舞台裏
「隙間ビジネス」舞台裏 (C)週刊実話Web

英半導体設計大手『アーム・ホールディングス』が、新世代チップで米半導体大手『インテル』の牙城を揺るがしている。同社のチップは、パソコン用半導体市場でシェアを拡大中なのだ。

「アマゾンは自社製サーバーにアームの技術を採用し、マイクロソフトとグーグルは、プロセッサーの開発で同社から設計のライセンス供与を受けている。さらにアームの人気を示す指標が、アップルのアーム設計半導体への一段の傾斜なのです」(ITジャーナリスト)


【関連】米・モデルナが日本のオリシロ社を買収~ニッポンを支える「隙間ビジネス」舞台裏 ほか

コロナの影響で株価急落も…

もっとも、このアームの躍進で息を吹き返したのが『ソフトバンクグループ』(以下、SBG)だ。同社は2022年4月〜6月期に約3.2兆円の最終赤字を出したが、その反転攻勢の柱が子会社のアームなのだ。

「SBGは、2016年に海外企業としては当時の最高額である約3兆3000億円でアームを買収した。ところが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で同社の株価が急落。一旦は米半導体大手に売却を模索したが、各国政府の反対に遭い断念した。それが一転し、今年中にも米ニューヨークとナスダック、英ロンドンの3証券取引所で上場を果たすと発表されたのです」(同)

ピンチの後が儲け時?

あわせて読みたい