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「やせる」「筋肉増強」サプリでトラブル激増!健康被害に死亡報告…逮捕者も

Roman Samborskyi
(画像)Roman Samborskyi/Shutterstock

昨年あたりから〝やせる〟〝筋肉増強〟を謳ったサプリメントのトラブルや摘発が相次ぎ、厚生労働省は違法成分が含まれたダイエットサプリについての情報を公開、注意喚起している。

「最も多く摘発されているのは医薬品成分の『ジブトラミン』を含む商品です。1月に『やせるゼリー』のサプリを販売したとして、ベトナム国籍の夫婦が医薬品医療機器等法違反容疑で逮捕(妻は罰金50万円の略式命令、夫は不起訴)された。そのサプリにもジブトラミンが含まれていた。ジブトラミンを服用した人が吐き気や動悸などの症状を訴える健康被害が出ている」(厚労省担当記者)

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ジブトラミンは1997年に肥満抑制薬としてアメリカ食品医薬品局(FDA)の認可を受けているが、日本では未承認。副作用として血圧上昇・心拍数増加などが報告されている。

「アメリカ国内ではFDAの認可後、2003年8月までに54例の死亡が報告されている。にもかかわらず、ジブトラミンが含まれているダイエットサプリが売れているのはインターネット上のレビュー(批評)の影響が大きい。使用者と称して『1カ月で10キロやせた』『健康的にやせた』などの称賛コメントが溢れ返っているのです」(医療ライター)

肝機能障害を引き起こす恐れも

やせるサプリ同様、筋肉増強サプリも健康被害や購入トラブルが続出している。

「市販されている筋肉増強サプリには自然な増強に役立つことを謳うさまざまな粉末や錠剤がありますが、サプリで筋肉がついたとしても黄疸や腹痛などの肝機能障害を引き起こす危険性がある」(同)

国民生活センターには「筋肉増強サプリメントを飲んだ直後から下痢を発症した」「飲むと発疹が出た」「めまいがする」などの健康被害が寄せられている。

「健康被害を訴える筋肉増強サプリには、男性ホルモンを模倣した合成ステロイド剤が含まれている。また、定期購入で途中解約できないトラブルも発生しています」(同)

やせたい、筋肉をつけたい欲求は理解できるが、基本は食事と運動であることを忘れてはならない。

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