今年のNHK大河ドラマ『どうする家康』で語り(ナレーション)を担当しているのが、女優の寺島しのぶ。後に重要役で画面登場するとのウワサもあるが、視聴率の苦戦が続くようだと、ファンの期待する艶やか演出を加えて、なんてことも!? 何はともあれ、寺島といえば〝濡れ場〟の映える女優の筆頭格であることに相違なかろう。
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「歌舞伎役者の七代目・尾上菊五郎の長女として生まれ、歌舞伎役者になることを夢見た彼女でしたが、その願いがかなわぬことを知り、父の親友だった太地喜和子(享年48)の勧めで1992年に文学座に入団。96年に退団後は、舞台、テレビドラマを中心に女優としてキャリアを重ねていきました」(芸能記者)
そんな寺島が日本映画界に衝撃を与えたのは、2003年。大胆過ぎるフルオープン、艶演技を『赤目四十八瀧心中未遂』と『ヴァイブレータ』で披露したのだ。
「梨園のお嬢様である寺島が、立て続けに〝すっぽんぽん〟となったことで、大変な話題になりました。しかも、かなり激しい濡れ場でしたからね」(同・記者)
特にその体温や吐息の生温かさが伝わってくるような『ヴァイブレータ』でのシーンが注目された。
「アルコール依存症のルポライター役で、大森南朋演じるトラック運転手との逢瀬にのめり込み、東京から新潟への小さな旅をともにします。運転席の後ろの狭い寝台でド派手なピンクのアンダーウエアを外されて、張りのある〝C級〟の美豊満を愛でられる寺島。向き合って一つになる瞬間の気だるくも発情した女の表情、馬に跨るような格好で細かく腰を動かす姿は、まさに〝リアル〟としか思えないほど。日頃のストレス、満たされぬ思いをぶつけるような、見事な演技と濡れ場でしたね」(映画ライター)
そして07年の『愛の流刑地』では、あの『失楽園』ブームを作った渡辺淳一氏作品で寺島がどんなエロスを炸裂させてくれるのかと期待されたが、想像を軽々と超えていく大胆シーンの数々を見せてくれた。
専門家も「そこまでやるか!」と唸る
「フル露出の寺島が〝すごいっ! あぁ~〟と豊川悦司の上で悶えまくる艶場面から始まります。豊川の胸に置いた手を突っ張らせてカラダを仰け反らせながら、一番気持ちのいいところを探すかのように円を描くようにして上下させ、汗だくになって感じまくる。そして、最後には〝首を絞めて。あなたお願い、殺して…本当に愛しているならヤメないで! あぁ〜〟と、幸せそうな表情を浮かべながら絶頂とともに絶命してしまう。冒頭から観客は度肝を抜かれてしまうんです」(同・ライター)
これ以上はもうないだろうと思われたが、専門家たちを「そこまでやってくれるのか!」と驚かせ、唸らせたのは、10年に公開された『キャタピラー』だ。
「戦争で四肢を失って帰ってきた夫との、激し過ぎる愛しの行為。自ら脱いで白くむっちりとしたピーチを丸出しにすると、寝ているしかない夫に埋め込んでいくんです。うまくいかない夫を叱咤しては、何度も試みようとする鬼気迫る表情で怒りを爆発させます。〝どうしてぇ〜! 私はどうなるっていうのぉ〜!〟と泣き叫び、よだれを垂らしながら夫を殴りつけ、それでもまだ動きを止めることがない姿が涙を誘うほどでした」(同)
昨年の11月5日、出演映画『あちらにいる鬼』のPRのために日本テレビ系の『マツコ会議』に出演し、こうした激しい濡れ場を演じることについて、寺島はこう語った。
「全然、大変じゃない。女であるところの最大級の見せどころっていうか…。男に対するリベンジでもあるような感じの感覚にもなってくる」
女性であるがゆえに、歌舞伎役者の夢を絶たれ絶望した寺島だからこそ、こんなにも激しい濡れ場を演じることができるのだろう。
若い女優たちは是非とも彼女を手本に、女優道を歩むべきだ。
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