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“襲撃犯と格闘”明かした宮台真司教授に「イキリ自慢」「エア武闘家」の批判も

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昨年11月29日に自身が勤務する東京都立大学南大沢キャンパスで刃物を持った男に襲われ、重症を負った宮台真司教授が、2月8日にツイッターを更新。「僕が死ななかったのは武術の御陰」とツイートし、話題になっている。

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「襲撃以降連鎖する刃傷事件で人が亡くなっている。僕が死ななかったのは武術の御蔭。だがミスをした。相手が倒れた際に武器を奪おうとし、膝上を深く刺された。中2で始めた時、顧問先生が言った。武術には戦う訓練しかない。だが武器を持つ相手との実践の基本は、相手を怯ませて逃げること」

宮台教授は、以前から柔道、空手、グレーシー柔術、クラウマガ(イスラエル軍の殺人武術)をマスターしていることを明かしていたが、今回はそれが大いに役立ったようだ。

「相手が倒れたのは技を掛けたからではない。心臓から鳩尾にかけて高速で無数の突きを受け、内除け・外除けの組み合わせで防戦した際、襲撃犯の体幹が崩れ、右方向に尻餅ちをついた。体幹が弱いからプロではないだろうと捜査一課に伝えた。体幹が護身術では身につかないことも大切だから伝えておきたい」

“武勇伝”と捉えたネット民

襲撃犯とみられる41歳の男は昨年12月17日に神奈川県相模原市内の自宅で死亡していたことが判明。宮台教授は、これ以上の襲撃や家族への被害の恐れがなくなったことから、当時の詳細を語り始めたものと思われるが、ネットには疑問の声もあるという。

「犯人の死亡が確認されてから襲撃当時の詳細を明かしたため、〝武勇伝〟のように捉えたネット民もいたようです。『イキリ自慢』『エア武闘家』といったディスりコメントも多いのですが、宮台教授の傷の深さから、捜査当局は殺意があったと認めているほどで、宮台教授に武術の心得がなければ、もっと深刻な事態になっていたはずです」(ネットライター)

当の宮台教授は、批判的なコメントをこう切り捨てている。

「劣等感ゆえに嫉妬する浅ましくさもしい輩がうようよ増殖する昨今。でも、それが炙り出されるのはいいことだと思う。自分たちがどんな社会を生きているのかがよく分かるよ」

アンチがネットで批判の声を上げるのは自由だが、実際に暴力に訴える者まで出てくる状況は、やはり異常と言わざるを得ない。

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