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JRA重賞『きさらぎ賞』(GⅢ)美人競馬研究家・山崎エリカの「負けない馬券」

山崎エリカ
山崎エリカ(C)週刊実話

今週は『きさらぎ賞』を取り上げます。

《馬場傾向》
6回中京から2週開けての1回中京開催12日目で、ややタフな芝で行われる。B→Cコース替わり4日目で行われるが、Cコースは前開催時に使用していたコースということもあり、グリーンベルト状態ではない。このため外差しが決まることも多い。

【関連】美人競馬研究家・山崎エリカの「負けない馬券」JRA重賞『根岸ステークス』(GⅢ) ほか

《ペース傾向》
一昨年は前半5F61秒2-後半5F59秒8、昨年は前半5F60秒6-後半5F59秒9と過去2年とも平均か、それよりやや遅いペースで決着している。ややタフな芝でもペースが上がらないのは、有力馬がこの先のクラシック路線を考慮し、折り合い重視で乗られることが多いことも影響している。

《脚質傾向》
一昨年は追込馬が2着、3着。昨年は逃げ馬が3着。一昨年は先行馬が優勝し、昨年は外差しが決まっている。将来のオープン馬と生涯2勝馬が戦うようなレースなので、脚質よりも素質の高さを重視したいもの。

フリームファクシのヒモ探しの一戦

★フリームファクシ
ハイレベル好指数決着となった10月東京の新馬戦で、自らレースを作って2着に惜敗。勝ち馬はホープフルSで1番人気に支持されたミッキーカプチーノ、3着馬は京都2歳Sを制したグリューネグリーン。このことから本馬も次走の未勝利勝ちは順当だった。その次走は折り合い重視で中団で乗られ、4角で外に出したところで前の馬が突然躓くアクシデント。本馬もフットワークを乱し減速したが、すぐに立て直し豪快なフットワークで突き抜けて完勝。また前走の1勝クラスも、重賞に準ずる指数で楽々の差し切り勝ちだった。折り合い面に課題は残すが素質は高く、ここは本馬のヒモ探しの一戦だ。

★クールミラボー
阪神ダート1800メートルの前走では、出遅れて中団外からラスト2F13秒3-13秒2と加速し、2着馬を3馬身引き離して勝利。この内容から素質が高く、まだ余力があったと推測できる。また、前走時は道中砂を被って行きっぷりが悪くなる場面があり、ダートで内枠に入った場合に課題を残す形となった。今回はそれを踏まえての芝出走と推測するが、タフな芝になると前走でダート戦に出走した馬が活躍しやすいということもあり、初芝でも期待した。

★ショウナンライシン
前走で中山ダート1800メートルの新馬戦をマイペースで逃げ切り勝ち。4角ではコーナーを上手く回れずに外に膨れる場面があったが、直線では外から負かしに動いた馬を失速させ、結果3着馬には8馬身4分の1差をつけて圧勝した。ラスト2Fは12秒9-12秒5。タフな中山ダート1800メートルの新馬戦といえば、各馬がバタバタになり、上がり3Fタイム40秒オーバーで決着することも多々ある舞台。そんな舞台で自らレースを作って最後まで加速した内容は、かなり高く評価できる。伸びしろがありそうなだけに、本馬も初芝だが注目したい。

(注)ショウナンライシンは出走しなくなりました。

山崎エリカ
新潟県出身。類いまれな勝負強さで「負けない女」の異名をとる女性競馬研究家。独自に開発した「PP指数」を基にした予想をnetkeiba.comの『ウマい馬券』で掲載。おもな著書に『全106コース対応 山崎エリカの逃げ馬必勝ナビゲーション』(ガイドワークス)。
公式ツイッター=@_yamazaki_erika.

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