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美人競馬研究家・山崎エリカの「負けない馬券」JRA重賞『根岸ステークス』(GⅢ)

山崎エリカ
山崎エリカ(C)週刊実話

今週は『根岸S』を取り上げます。

《馬場傾向》
ダートは水分量が多くなると、脚抜きがよくなりタイムが出る。逆に少ないとパサパサで、タイムが出にくい。しかし、冬場は凍結防止剤が散布されることがあり、そうなると稍重でも良馬場のように時計が掛かる場合がある。砂の粘り気が増すためだ。凍結防止剤使用の批判の声も多く、近年は散布される機会が減ったが、稍重時は良馬場に近いか、重・不良馬場に近いかしっかり見極めたい。

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《ペース傾向》
過去10年の平均前半3Fは34.86-後半3Fは35.98。東京ダ1400メートルはダートスタートでスタート後の向正面では坂を下る距離が長いため、前半から速く流れることが多い。前半3F通過は良馬場ならば35秒前後、稍重ならば34秒前後が目安。ただし、昨年のジャスティンのような大逃げ馬が出走していると、良馬場で前半3Fが極端に速くラスト1Fで大幅に減速の消耗戦になることもある。

《脚質傾向》
過去10年で逃げ馬の3着以内がゼロ。先行馬が1勝、2着3回、3着1回。一方、追込馬が3勝、2着2回、3着4回。差し、追込馬がかなり有利だ。

根岸ステークスはこの3頭を推奨

★テイエムサウスダン
一昨年の黒船賞を2番手から4角先頭に立って8馬身差で圧勝して以降、完全にひと皮剥け、昨年の根岸Sも優勝。昨年はジャスティンが逃げ、良馬場で前半3F34秒4のかなりのハイペースに恵まれ、中団から差し切った。本馬は1400メートルがベストで1200メートルではやや距離が短く、前走のJBCスプリントでは高速ダートで前と内が残る流れを中団の外から位置を押し上げるロスがあり7着に敗れた。得意条件の1400メートルなら巻き返せるはず。

★オーロラテソーロ
昨夏のクラスターCで初重賞制覇。同レースでは大外13番枠から軽斤量を活かし好発を切ると、楽々と2番手を取って追走。4角出口でジャスティンを競り落とし、リュウノユキナの追撃を1馬身振り切って優勝した。本馬は昨年の根岸Sでは1番枠から出遅れ、進路取りが悪くなったことも影響して14着に大敗したが、そこから地力を付けたのは明らか。前走の兵庫GTは4着敗退も、距離というより逃げて苦しくなったもの。好位で折り合えば、巻き返しが期待できる。

★レモンポップ
昨年は東京ダ1400メートル戦で破竹の4連勝。東京ダ1400メートルではOPの2戦も含めて前半でしっかり位置を取りながらも、後半も最速の上がり3Fタイムでまとめており、ケチのつけようのない走りだった。前走の武蔵野Sは2歳時のカトレアS以来の1600メートル戦だったが、僅差の2着と上々の走りを見せている。今回はそれ以来の休養明けの一戦。休養明けでは持久力が不足しがちなだけに、強豪相手にこれまでのように勝ちに行った場合にやや危うさを感じるが、上手く脚をタメて追走できれば、上位争いに加われそうだ。

山崎エリカ
新潟県出身。類いまれな勝負強さで「負けない女」の異名をとる女性競馬研究家。独自に開発した「PP指数」を基にした予想をnetkeiba.comの『ウマい馬券』で掲載。おもな著書に『全106コース対応 山崎エリカの逃げ馬必勝ナビゲーション』(ガイドワークス)。
公式ツイッター=@_yamazaki_erika.

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