1月25日に放送されたNHKの情報番組『あさイチ』の特集が物議を醸している。
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見知らぬ一般人同士が「カネを貸す」代わりに「性行為」などを求める個人間融資、いわゆる〝ひととき融資〟を特集していたからだ。
番組冒頭、その交渉シーンが流れたが、「年末年始に少し足りなくなった分をなんとか補填したい」という女性に対して、男性が「そっち系はどうなの? まぁ、あの…口とか手とか…」と性的交渉を持ち出し、朝のお茶の間は一瞬で凍り付いた。
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ネット上には、視聴者からの困惑の声が。
《今朝のあさイチの特集の個人間融資。まったく知らなかった。うちの娘も手を出してないか心配》
《ひととき融資ってなにかと思ったら、完全に売春じゃん。マジで闇が深すぎて震えてる》
《個人間融資ってかなり悪質だよね。借りる方にメリットないと思うんだけど、それでも借りちゃう人がいるのが謎》
《借りる方も性的交渉を前提にしてるのが怖い。闇が深いわ〜》
だまされて被害に遭うケースも
一時、この話題がトレンド入りするほど大きな反響を呼んだが、ネット上には「なにを今さら」といった意見も少なくない。
「スタジオでは〝ひととき融資〟の実態に驚きの声が上がりましたが、かなり以前から問題視されていましたからね。確かに、コロナ禍に突入してからは仕事を追われた女性が急増し、〝ひととき融資〟の交渉を行う掲示板やSNSが活況を呈しているのは間違いありませんが、実態を知るネット民からすれば、古いネタと感じても仕方ありませんね」(ネットライター)
なぜ、見ず知らずの相手から性的な見返りを求められるにもかかわらず、そんな危険を冒してまで金を借りるのか。
「普通の人は理解に苦しむでしょうが、困窮している女性はまともな金融機関から門前払いされるケースも多く、危険性を分かっていながらも、目の前の現金目当てに、ついつい話に乗ってしまうのです。ただ、〝手数料〟と称して先に肉体関係を迫られたり、カネをだまし取られる手口も横行。カネを借りられたとしても、延々と性的な見返りを要求された上、法外な利息まで取られて苦しんでいるケースもありますから注意が必要です」(同・ライター)
そもそも、個人間での融資は「貸金業法」に違反する行為だ。
NHKも、社会問題としてニュースで報じるならまだしも、朝の情報番組で軽く扱うと、知らなかった人たちがその世界に足を踏み入れる危険性があることを考慮しなかったのか。時に攻めた特集で話題になる『あさイチ』だが、今回ばかりは大きな問題に発展してもおかしくない。