日本テレビ系の大晦日特番『笑って年越し!世代対決昭和芸人vs平成・令和芸人』の視聴率が、平均6%の惨敗に終わった。2年連続で平均視聴率民放1位を取った『ザワつく!大晦日 一茂良純ちさ子の会』(テレビ朝日系)に屈したことで、早くも日テレはダウンタウンの担ぎ出しに動き出した。
これまで日テレの大晦日特番といえば、『ガキの使いやあらへんで!絶対に笑ってはいけないシリーズ』を2006年から20年まで放送し、11年間、民放視聴率トップを維持してきた。しかし一昨年、BPO(放送倫理・番組向上機構)の『痛みを伴う笑い』の対象になるバラエティー番組として審議入りが発表されたのに合わせるかのように、21年から放送休止になった。
「その『ガキの使い』に代わって放送されたのが、『笑って年越し』でした。一昨年の視聴率は『ガキの使い』から10ポイントもダウンしたうえ、『ザワつく』に民放視聴率トップの座を奪われた。昨年は『ガキの使い』の復活が期待されたんですが、ダウンタウンの松本人志が首を縦に振らなかった。2年連続で代替番組『笑って年越し』を放送しましたが、『ザワつく』に、またも勝てなかった」(日テレ制作スタッフ)
めでたい還暦祝いも含めて…
日テレにとって『ガキの使い』は高視聴率だけでなく、配信やDVD化で億単位の利益を生み出すドル箱だ。今年の大晦日こそ、ダウンタウンの番組復活を目指し、制作委員会が立ち上がったというわけだ。
「ダウンタウンの2人が、そろって60歳の還暦を迎える記念すべき卯年。コンプライアンスを気にしすぎていたら、本来のお笑い番組は作れません。制作委員会が本格的に始動するのは4月になるでしょう。闇営業問題で当時所属していた吉本興業と関係が悪化した『極楽とんぼ』の加藤浩次がMCを務める情報番組『スッキリ』が3月で打ち切りになりますから」(同)
今年の『ガキの使い』復活について吉本関係者は「『ガキの使い』になるかは分かりませんが、ダウンタウンの大晦日特番の可能性はあります」と証言した。
大晦日はスッキリしたい。
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