俳優の堺雅人が、約28年も所属していた大手芸能事務所・田辺エージェンシーとの専属契約満了に伴い、昨年いっぱいで円満退社していたことを、一部スポーツ紙が報じた。
「今後は、個人事務所を設立して活動していく予定だそうです。堺は今年10月に50歳の節目を迎えることもあり、役者としてさらなる高みを目指し、新たな環境に身を置くことを選んだとみられています」(芸能記者)
堺は、早稲田大学在学中の1992年に劇団「東京オレンジ」の旗揚げに参加し、看板俳優として活躍。それを見た田辺エージェンシーのスタッフにスカウトされ、同社に所属することになった。
2000年のNHK連続テレビ小説『オードリー』で初レギュラーを獲得し、04年の大河ドラマ『新選組!』でブレーク。13年にも自身の代表作ともなった『半沢直樹』(TBS系)、16年には大河ドラマ『真田丸』で主演を務めるなど着実にステップアップし、日本を代表する俳優に成長した。
菅野美穂の仕事量が増える?
独立を決断した堺は、周囲に「20代からお世話になっているので、田邊(昭知)社長には大変感謝しています」と話しているというが…。
「田邊社長は〝芸能界のドン〟と呼ばれるほどの実力者。このまま事務所に残っていれば堺の仕事は安泰だったはずですが、退社を選んだということはよほどの理由があったのではないか。『週刊新潮』の取材に答えた田邊社長も、堺を突き放すような受け答えをしていましたからね。表向きは円満退社となっているが、実情は決裂と言っていい状況です」(前出・芸能記者)
このため、しばらくはテレビ各局が〝様子見〟するとの見方もある。
「ジャニーズほどではないが、各局とも田辺エージェンシーに忖度して、堺へのオファーを控えることも考えられます。万が一、そうなっても堺ほどの俳優ならばいくらでも映画のオファーはあるでしょう。逆に、自分のやりたい作品を優先させて映画を主戦場にするつもりなのかもしれませんね」(同・記者)
一部報道によると、今夏にTBS系で堺が主演する大型ドラマの企画が進行しているというが、退社の影響により、どうやら『半沢直樹』の続編が制作される可能性は消滅してしまったようだ。
「一時的に収入は減るかもしれないが、妻で女優の菅野美穂が仕事量を増やすなど、カバーしてくれるはずです。菅野の存在も、堺の退社の決断を後押ししてくれたんじゃないですかね」(同・記者)
今後の堺夫妻の動向から目が離せない。
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